前々回、「政治学者における「政治的なもの」の欠如」にて橋下徹の話にからめて引用した政治学者細谷雄一はとても誠実な学者だな、「ロシア侵略後のウクライナ共同体感情とその後のハサミ状格差」にて引用した政治学者とは大違いだ。
「保護しない無責任」は、事実上「保護しない責任」に基づいているという議論、要するに核戦争を恐れてだ・・・、現在のわれわれはこの世界に住んでいる。この態度でウクライナでの戦いを「見学」している。ここで橋下徹の問題提起が絡んでくる、ーーわれわれ西側諸国は事実上、「命を賭けた戦いからは逃げ、ウクライナを身代わりにさせている」のではないか、と。
以下、細谷雄一による橋下徹へのメンション。
もっともーー「優位性を確保した上での交渉」とあるがーー、ウクライナが優位性を確保してしまえば、「追い込まれたプーチン問題(Cornered-Putin-Problem)」が発生する可能性が高いのではないか。これが細谷氏の議論に従えば、おそらく最大のアポリアであるだろう。
とツイートを貼り付けたところで、細谷氏のタイムラインをみたら彼自身がnoteにまとめている➡︎「ウクライナ戦争における「宥和政策」の効用をめぐる橋下徹氏へのリプライ」細谷雄一|国際政治学者、2022年3月6日 21:37
なお東浩紀の次のツイートに対して政治学者池内恵はこうメンションしていることを付け加えておこう。
確か友人関係にある池内恵と細谷雄一は互いに議論を戦わせたほうがいいんじゃないかね