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2022年6月1日水曜日

「ロシアは米国の生徒」イデオロギーへの対決のススメ

 エマニュエル・トッドの直近の論に日本の国際政治学者はほとんど反応してないようだがどうしてかね、国際政治学者を馬鹿にする反応は種々見受けられるが。



前編

エマニュエル・トッド氏「第3次世界大戦が始まった」

後編

エマニュエル・トッド氏「日本はウクライナ戦争から抜け出せ」




どうして「有能な」国際政治学者連中はムシしちゃうんだろ、今までトッド系の見解を徹底的に叩いてきたように、この今も「徹底抗戦」したらいいのに。


まさか「ボクの人生全否定」されつつあることを実感し始めたわけでもなかろうに・・・



Satoshi Ikeuchi 池内恵@chutoislam 2022/05/30

「俺の人生を否定するな」問題 https://twitter.com/nagato1941/status/1531192739815034881…

むすた-M3 @nagato1941

未練があるのはロシアや日本の外交的立ち位置への実利的な話ではなく、自らがしてきた事に対する世間の評価なのでは?と思わないこともない





◼️前編より(2022/05/30)

ーートッドさんは、ウクライナが既に“事実上”の北大西洋条約機構(NATO)加盟国であると指摘しています。なぜ、そのように考えるのでしょうか。


トッド氏:ウクライナが既に“事実上”のNATO加盟国であるという考え方は、元米空軍軍人で現在シカゴ大学教授の政治学者ジョン・ミアシャイマー氏の問題提起に基づいています。ウクライナ軍は米国と英国により再組織化されていました。


そして今も米国のシステムを使っていろいろな情報を得ているのがウクライナ軍です。それによってロシア黒海艦隊の旗艦、巡洋艦「モスクワ」を沈めたり、ロシアの将校を殺害したりできます。もしかしたら、米軍そしてNATOへの同化レベルという意味では、ウクライナ軍はNATO加盟国であるフランス軍よりも高いかもしれません。これが現状です。


このような状況は、ロシアの今の軍事的な状況が非常に困難であることを説明しています。ロシアはウクライナではなくて実は米国の一部を攻撃したと見ることができるからです。


◼️後編より(2022/05/31)

真の問題、世界の不安定性はロシアではなく米国に起因しているのです。米国は世界的な軍事大国で、中東などで戦争や紛争をする、あるいは維持し続けている存在なのです。ウクライナ軍も再組織化しました。そしておそらく同じようなことをアジアでも引き起こそうとすると私は見ています。〔・・・〕


ーー日本ではロシアのウクライナ侵攻に対して大きな懸念があります。 ロシアの勝利を認めてしまうと、 力によって領土を拡大することが世界的に認められかねません。 そうすると例えば中国が力によって領土を拡大する恐れがあります。 こうした考え方をどのように受け止めていますか。


トッド氏:米国がイラクなど世界中でしてきたことが現実なのです。権利の問題ではなく、現実、事実の問題です。 日本は自身の環境を見渡し、どこに脅威があるのかを見極めなければなりません。 例えば中国が台湾を侵攻できるのかという問題があります。 ロシアだけでは日本にとって脅威でもなかったので、 日本の脅威になり得る中国に対して、 ロシアはある意味助けになる存在だったはずなのです。


侵攻してはいけない、 軍事介入してはいけないという原則は非常に不条理な話で、西洋でもそれは守られてこなかったのが現実です。西洋では米国が他国への侵攻を続けてきました。 だから今、起きていることに関していえば、ロシアは米国の生徒だというふうにすら言えます。 これまで米国が行ってきたことに習い、 ロシアが侵攻したという流れがあると思います。


私は他国を侵攻するとか、介入するというのはいいとか、 あるいはそれが普通だと言っているわけでは決してありません。 私は戦争を忌み嫌っています。ただ私が言いたいのは、西洋の陣営の中でも特に米国は、ロシアに対し、原則を破っているなんて言う権利はないだろうということです。侵攻するということが良いと言っているわけでは決してありません。



米ネオコン信者の国際政治学者たちは、「ロシアは米国の生徒だというふうにすら言えます。 これまで米国が行ってきたことに習い、 ロシアが侵攻したという流れがある」なんていう彼らにとっての「トンデモ暴論」に毅然と対決したほうがいいんじゃないかね?


そうしないとマジで貴君らの「研究者生活全否定」イデオロギーが流通したり、「大学から国際政治学部なくせ」運動等が起こっちまうぜ。