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2022年6月25日土曜日

ボリス・ジョンソンは気狂いでしょうか?

 前回ダクラス・マクレガーの6月21日の動画から引用した。


ウクライナはいまや失敗国家だ。ウクライナは崩壊している。ウクライナの人びとは銃で脅かされ余儀なくロシアの放火に晒されている。…このすべてが大惨事だ。しかも誰もその失敗を認めようとしない。というのは失敗を認めたら彼らはすべての信頼性を失うから。

Ukraine is now a failed state. It's collapsed. People are being pushed at gunpoint into Russian fire.…This whole thing is a disaster. But no one wants to admit failure because once they admit failure - they lose all credibility.(ダクラス・マクレガー大佐Colonel Douglas Macgregor, Ukraine Russia War Update -   2022/06/21

邪悪なプーチンが戦争を始めたという人々に対して私は異議がある。それは違う。われわれが戦争を始めたのだ。

I disagree with people who say Putin is evil he started this war. No, I think we started the war. ](同上ダクラス・マクレガー, 2022/06/21



今日ツイッターを眺めると、この動画の全文翻訳が上がっている(上の箇所の翻訳の仕方は若干異なる)。この動画でのマクレガーの発言は実にオモシロイ。全面的に受け入れる必要はもちろんないが、バイデンへの嘲弄やボリス・ジョンソンへの徹底的罵倒も含めて示唆溢れる。


ここに全文貼り付けておくことにする。



The Sun Snores Press

@taiyonoibiki. 2022/06/24


ダグラス・マクグレゴーのウクライナ・アップデート~すでに負けてしまっているウクライナをさらに支援し続けるとどうなるのか?


Ukraine Russia War Update - Col Douglas Macgregor 2022/06/21 (挨拶文を除く全訳)

①ジャッジ:前回出演してもらった時から二つの事件が起きました。しかし、その問題には入る前にウクライナで起きている事、これから起きること、戦争はいつ、どのようにして終わるのかについて、あなたの評価を教えてください。


②ダグラス:戦争の勝敗の決着はとっくの昔についています。もう、かなり前にウクライナの敗北が決定していました。それがあまりにもはっきりしているので、ロンドン、パリス、ベルリン、ワシントンの最も熱心なウクライナ応援団も最近はあまり大きな声でウクライナの勝利を言わなくなりましたね。


③ダグラス:ウクライナの敗北はすでに決していますが、しかし彼らがそれを認めないので、今では一日に500人から1000人のウクライナ兵が殺されています。


④ダグラス:いわゆるウクライナ国家警備隊が高速回転するロシアのノコギリ刃機械にぶちこまれて砕されてしまったので、現在、その空隙に退役軍人を投入しているところです。ロシア軍は冷静にシステマティックに、なんであれ目前に現れた敵を片っ端から消滅させています。


⑤ダグラス:かつてウクライナ軍のロシア攻撃の本拠地であったウクライナ領25~30%がロシア軍の支配下に置かれ、それは日々揺るぎないものになっています。ウクライナのGDP80%に相当する地域が既にロシアの支配下にあります。ロシアがそれを手放すことはなく、やがてロシアに編入されることでしょう。


⑥ダグラス:ロシアは元々がロシアであったところを再びロシアに取り戻したのです。戦勝品です。さて、今後、戦争がいつまで続くかという質問ですが、非常に多くの人々が「戦争は終わらない」と、心に固く決心しているようです。しかし、それはたいへん危険です。


⑦ダグラス:なぜなら、戦争が長引けば長引くほど、戦火が周囲の国々を巻き込んで拡大していく可能性が高まるからです。そして最終的にはアメリカ合衆国を巻き込んでいくことでしょう。


⑧ジャッジ:アメリカはそれでもまだウクライナに資金と武器を送り続けるのでしょうか。議会は560億ドルを新たに承認しました。さらに大統領裁量による支援基金と称して、億万長者たちから寄付を募っています。それらの資金はもう送られてしまったのでしょうか?どのように使われているのでしょうか?


⑨ダグラス:すでに全てが送られてしまったというわけではないですが、そのほとんどはもう逝ってしまいました。私たちアメリカ人は理解していませんが、実際は額面のその倍の金額を支払っているのです。通常、私たちはキャッシュだけでなく兵器や装備の費用を支払います。


⑩ダグラス:私たちが運賃を払い、供給費用を支払います。私たちがウクライナ政府の全てを支払っています。なぜなら、私たちが支払いを辞めた瞬間にウクライナ政府は瓦解する。その時ミスター・ゼレンスキーは彼の高級邸宅があるマイアミ行きの飛行機に飛び乗ることでしょう。


⑪ダグラス:そしてマイアミの邸宅で自分の責任逃れを画策することでしょう。私たちはそういう人たちのために数百億ドルの資金を送り続けているのです。しかし、重要なことは、武器や兵器の場合、それは最初の見積もりの最低二倍はかかるということです。


ジャッジ:どうしてそうなのですか?


⑫ダグラス:交換しなくてはいけないからです。古くて使い物にならなくなった兵器や破壊された兵器を交換しなければなりません。ですから、最終的に国防省を通じて途方もない額のキャッシュを送っていることになります。それをアメリカ自身の国防費と比較した場合、実質1兆ドルに達してしまう。


⑬ダグラス:このような使い方はアメリカに歴史上未だかつてなかったのです。私たちは、気が狂ったように使っているとしか言いようがありません。これまで投資した額が正確にどれくらいになるのか想像もつきませんが、単に国防省の費用だけではなく、さらにそこに情報コミュニティの費用が加わります。


⑭ジャッジ:たとえばの話ですが、戦車を一両送るとして一両の価格が100万ドルだとします。すると最終的なコストは250万ドルになるということでしょうか?


ダグラス:少なくとも。少なくとも。


⑮ジャッジ:オーケー。オーケー。

大統領の周囲にいる軍人、外交官、情報局があなたと同じ結論を持っている。そういうことでしょうか?


ダグラス:もし、そうなら、彼らはそれを心の奥深くにしまっているということになるでしょう。


ジャッジ:はははは。


⑯ダグラス:アメリカ人はそのことを全く理解していませんが、一番肝に銘じておかなければならない事があります。私たちはなぜ、いつもこうした馬鹿な結論に達するのか、なぜバカなことを数限りなく繰り返しているのか。


⑰ダグラス:9/11に始まってイラク、アフガニスタン、シリア、そして現在のウクライナと、同じ愚行を繰り返しています。心に留めておいてほしいのは、情報局は常に正確な情報と健全な分析結果を出してきたという事実です。ところがそれは政治の上層部では歓迎されません。


⑱ダグラス:いつでも腹黒い政治家がいて、情報の中から適当なところだけをピックアップして、彼らの都合のいいように作り替えてしまう。同じことは軍部における将軍たちについても言えます。ここに一つの諺があります。「大統領は最終的に彼が望む将軍たちを得た。」それは良いことでしょう。


⑲ダグラス:リンカーンは紆余曲折の果てに、ユリシーズ・グラント将軍を得ました。これは良い例です。F.D.R.は早い時期にジョージ・マーシャルを得たのでさらに幸運でした。


⑳ダグラス:しかし、F.D.R.は全世界を相手に空軍と海軍だけで戦うつもりだったので、マーシャルは強い陸軍を困難な戦いを強いられることになりました。こうしたことが繰り返し繰り返し起きました。


㉑ダグラス:J.F.K.は最後に彼が望む将軍たちを得ましたが、結果としてその将軍たちがアメリカをベトナム戦争に引き摺り込んだのです。誰もがこれをするのです。人々は将軍たちが重く、あるいは藪から棒には現れないということを忘れています。大統領たちは将軍たちの賛成しました。


㉒ジャッジ:CIAやミリタリー情報局は、今、あなたが描写してくれた結論に達しているということですか。そういうことでしょうか?


ダグラス:そうです。


㉓ジャッジ:すでにロシアはウクライナのGDP80%に相当する部分を既に押さえていて、それはウクライナ政府から収税能力と給与支払い能力を奪っている。それはすでにウクライナ政府が崩壊したことを意味している。ジョー・バイデンの周囲の誰かが彼にそのことを言わないのでしょうか?


㉔ジャッジ:それともバイデンがそれを拒否しているのでしょうか?あなたは政権内にいないので本当のことはわからないと思いますが。


ダグラス:私は、バイデンはマッシュルームのように暗い温室に閉じ込められて、クソを食わされていると思います。


㉕ダグラス:スーザン・ライス、ブリンケン、ジェイク・サリバンといった民主党を支配するオリガルヒたち、ワシントンを支配する共和党の政治家たち、彼らの影響力のレベルはアメリカ人が理解しているよりもはるかに強大なのです。そして彼らがショーを演出している。


㉖ダグラス:彼らはジョー・バイデンに聞かせたくない事は一切聞かせないようにしているでしょうし、自分が一度乗ったロコモーティブから降りることは決してないと信じている。毎日毎日カーブを曲がるごとに大量の石炭を燃料窯に投げ入れている。間違いがあっても、決してそれを認めない。


㉗ダグラス:認めたら最後、列車から降りなければならないからです。しかも、あり得ないことに結果として今、彼らはNATOを破壊し、ヨーロッパをバラバラに引き裂こうとしています。ヨーロッパの人々もようやくそのことに気づき始めています。彼らは東ヨーロッパをコントロールできなくなりました。


㉘ダグラス:リトアニア人たちがカリンニングラードからロシア人たちを追い出そうと動き始めているし、それに対してロシアの退役軍人たちがカリンニングラードを守るために核兵器を使うようにプーチンに呼びかけています。


㉙ダグラス:またポーランドが既に存在していないウクライナを守るためにロシアに対してさらに強硬な手段に訴えるように主張しています。いいですか、ウクライナはすでに崩壊しているのです。


㉚ダグラス:すでに崩壊したウクライナをさらに応援し続ける事は、単に銃殺刑場で銃を構えて一列に並んだロシア兵の前にウクライナ兵を連れて行きその場で射殺させる事を意味します。大惨事です。しかし誰もその失敗を認めようとしません。失敗を認めたら最後、全ての信用を失うと思っているようです。


㉛ジャッジ:その流血の悲劇を防ぐために、または緩和するために、5ヶ月か6ヶ月前にアメリカ合衆国にできたであろうことは何だったのでしょうか?


ダグラス:プーチンが言っていること、プーチンが少なくとも10年前から言い続けてきたことに少し耳を傾けるべきだったでしょう。


㉜ダグラス:それは2008年のブダペストとミュンヘンで開催された安全保障会議の席でプーチンが述べた演説にまで遡ります。プーチンは「これを私たちは受け入れる事はできません。NATOがとりわけアメリカ軍の基地が私たちに国境にあるということを受け入れることはできません」とはっきりと言いました。


㉝ダグラス:私たちは彼の言葉を真摯に受け取るべきだったのです。現在の悲劇を回避できた機会はたくさんありました。私たちはウクライナなど必要ではなかった。ロシアを攻撃するための道具としてのウクライナなど必要でなかったのです。


㉞ダグラス:それにロシアは、私たちが何を思おうと、現実にはもうソビエト連邦ではありません。その明白な事実さえ、私たちは受け入れようとしない。いまだにロシアをソビエトと同一視し、プーチンをスターリンと同一視している有様です。そして中立性を考えることを拒んでいます。


㉟ダグラス:介入が始まった時、人々は邪悪なプーチンが戦争を始めたと言って、彼を非難しました。しかし、それは違うでしょう。戦争を始めたのは私たちです。プーチンは私たちがやったことに対して、必要に迫られて対応したに過ぎません。彼に選択の余地はなかったのです。


㊱ダグラス:パーシング・ミサイルをモスクワまで1分で届く東ウクライナに配備して、文字通りロシアを破壊しようとしていました。彼は必要に迫られて、どうしてもやらなければならない事を渋々やっただけです。介入後も、プーチンは平和交渉に積極的でした。しかし、それを邪魔したのは私たちでした。


㊲ダグラス:ゼレンスキーに「ロシアとは絶対に妥協するな。いざという時は我々がきっとサポートするから」と言って、交渉できないようにしていました。しかし、私たちがサポートすると約束して、いざという時に約束を守った例がありません。


㊳ダグラス:ちょうど、1939年にチャーチルとフランスがポーランドにサポートを約束して、約束を守らなかった時のようです。結果として、ポーランドは第二次世界大戦中最悪の地獄となりました。


㊴ダグラス:要点をまとめると、つまり、こういうことです。私たちは、なんであれ道理にかなった事、筋が通ったことは認めないということです。ジャッジ、地球の上であそこは決して戦争をしてはならない場所なのです。戦後75年のうち、今までほど世界が危険になったことはありません。



㊵ジャッジ:今朝、イギリス軍の最高位である統合参謀本部議長のサー・パトリック・サンダースが「私たちの世代でイギリス軍を第三次世界大戦に備えるように作り替える」という声明を出しました。それについてどう思いますか?


㊶ジャッジ:イギリス軍の最高位の官僚が公の場でそのような声明を出したことについてどう思いますか?


ダグラス:まずイギリス軍のシステムはアメリカ軍のシステムとはたいへん違います。イギリス軍では、本人の実力で二つ星将軍にまでなることができます。


㊷ダグラス:しかし、アメリカ軍においては全てがあまりにも政治的になっているのでそれはできません。しかし、イギリス軍でも三つ星・四つ星クラスの将軍となると、政治的なバックがなければなれません。


㊸ダグラス:私が言いたいことは次のことです。パトリック・サンダースはボリス・ジョンソンにそう言えと言われなければ、そのような声明を出す事は決してなかっただろうと。


ジャッジ:ボリス・ジョンソンは気狂いでしょうか?


ダグラス:(笑)


㊹ジャッジ:そうでもなければ、イギリス軍の最高指揮官にどうしてそんなことを言わせるのでしょうか?


ダグラス:私はあまり厳しいものの言い方はしたくはないのですが、ボリス・ジョンソンは利口ぶってくだらない話を大袈裟に得意になって話す大馬鹿者だと思います。


㊺ダグラス:彼をそう評価したところで何の差支えもないでしょう。彼は何十年間もずっとそうでした。何の政治哲学も持たない、その場限りのオポチューニストで結局、現在の悲惨な状況の中に自らを置くことになりました。トニー・ブレアもそうでした。


㊻ダグラス:コソボ空爆の時の彼がそうで、それから彼のチャーチリアンを気取ったおしゃべりでイギリスをイラク戦争に導いていきました。ボリス・ジョンソンはトニー・ブレアをお手本にして、結局ブレアよりもっと酷いところまで行ってしまった。


㊼ダグラス:それによって今まで彼は政治的に隋分恩恵を受けたでしょうが、それももうあと数ヶ月でおしまいになるでしょうね。彼は不信任決議を受けると思います。


㊽ジャッジ:アントニー・ブリンケンの最終的目標は、あたかもアメリカが躊躇しながらも戦争にひきづり込まれてゆくように演出し、その結果、プーチンをノックダウンしてロシアを解放するというようなことでしょうか?彼はそれを最終目的として心に描いているのでしょうか?


㊾ジャッジ:表現は違いますが、パトリック・サンダースの目的がグローバリストのアメリカ合衆国国務長官と違っていたとしてどうでしょうか?


㊿ダグラス:私たちがどこまで行くかによりますが、もし東ヨーロッパで最も激しい通常兵器による戦争が起きるという可能性の深淵が口を開ける時、ほとんどのヨーロッパの国が後退りすることでしょう。彼らはヨーロッパを再び戦場にしたくはありません。


ジャッジ:100%、賛成します。ここでコインのもう一つの面を見てみましょう。


51. ダグラス:しかし、パトリックの意図としてイギリス軍を適切な充実させたいという気持ちはあるかもしれません。米海兵隊の規模はイギリス軍の二倍です。現在のイギリス軍はとても小さいのです。1880年のものとは全く無関係です。


52. ダグラス:ですから、もし本気ならば根本的にイギリス軍を拡充再編成して装備を全て刷新する必要があります。ですから、彼の言っていることは現実的でなく、単なる妄想です。ですから、あの声明はやはりボリス・ジョンソンから出たものだと思います。


53. ダグラス:ボリス・ジョンソンの言っている事は現実的でなく妄想ですから。しかし、あなたが正しくないという意味ではありません。ジェイク・サリバンは本当に軍備拡大が戦争のための偉大な一歩になると信じているかもしれません。しかし、そこに統合参謀本部議長のマーク・ミリーが出てきました。


54. ダグラス:私たちは、ミリーがアメリカ軍は戦争ができない軍隊であるということを知っているということを理解する必要があります。この20年間、アメリカが戦ってきた相手は赤子の手をひねるよりも容易な、つまり反撃することのできない相手ばかりでした。


55. ダグラス:20年間、反撃できる相手とは一度も戦ったことがないことを理解する必要があります。私たちにその準備はありません。もし私が視聴者のために中央ヨーロッパにおける兵站と現状を正確に解説できたなら、みなさん怖気付くに違いありません。


56. ダグラス:ウクライナ領内にわずか50マイル侵入することでさえ、そのあまりの危険さに思わず真っ青になることでしょう。さらにそこに持ってきて、常に核戦争に可能性があるということも忘れてはなりません。


57. ダグラス:私たちが無謀にもロシア国境に向かって進撃した時、核戦争が起きないという保証はどこにもありません。


ジャッジ:全く、とんでもないことです。アメリカ合衆国大統領がそのことを全く理解していない。


58. ジャッジ:そして大統領の取り巻きたちが、ダグラス・マクグレゴーの分析を大統領から故意に遠ざけている。それは犯罪以外の何者でもありません。夥しい数の無実の人々を殺すことになるからです。その中には当然アメリカ人も含まれるでしょう。


59. ダグラス:フランクリン・ルーズベルトは、海軍のトップたちから決して誤解できない程の明確な表現で「もし、日本に対しアメリカが経済制裁を課した場合、日本がアメリカを攻撃してくる可能性は極めて高いです」と言われていました。しかし、ルーズベルトは日本に制裁を課しました。


60. ダグラス:そして、真珠湾が攻撃されました。ですから、今、似たような状況になってきています。私は今朝ふと考えました。私の好きな歴史的人物の一人にオリバー・クロムウェルがいます。たいへん頭脳明晰で、イギリスを救った男です。


61. ダグラス:彼はイギリス議会で勇敢にも立ち上がり、チャールズ1世に向かって言いました。


62. ダグラス:「今まで国王が行った全ての良いこと、玉座に座り、約束したこと全てのために、国王はその取り巻き全員を連れてここから出ていかなければなりません。あなたこそ災難の元です。イギリスを救うためにあなたはここから出ていかなければなりません。」


63. ダグラス:今、私たちが必要としているのが、まさにそれなのです。誰かが立ち上がってジョー・バイデンに言わなければならない。


「あなたは、あなたの取り巻き全員を連れてここを出ていかなければなりません。」


64. ジャッジ:ロシア軍が捕らえたウクライナの傭兵たちの中に二人の退役アメリカ軍人がいました。クレムリンは彼らは戦争捕虜ではないのでジュニーヴァ条約は適応されない、テロリストとして裁判にかけると言っています。その場合、有罪となり死刑に処せられる可能性が高いです。


65. ジャッジ:あなたはそれについてどう思いますか?驚いていますか?彼らは本気でしょうか?それとも言葉の上の脅しでしょうか?


ダグラス:とんでもない!ロシア人はたいへん真面目です。今まで彼らは戦争を終わらせるための交渉に向かって最大限の努力をし、犠牲を払ってきました。


66. ダグラス:しかし、その度にわたしたちがその努力に冷や水を注いできたのです。私たちはこの代理戦争のために莫大な武器と支援をウクライナに送り続けています。それは第二次世界大戦中、ナチス・ドイツと戦うために私たちがイギリスとフランスに送った支援の総量よりも多いのです。


67. ダグラス:そして今、ウクライナでネオナチを養ってロシアと戦わせただけでなく、実際の戦場にアメリカ軍人がいたのです。アメリカはその二人はあくまでボランティアであってアメリカ政府とは関係ないと主張するでしょう。しかし、ロシア人から見たらどうでしょうか?それは単なる偶然でしょうか?


68. ダグラス:アメリカにその気があれば、そこに二人のアメリカ軍人はいなかったはずです。少なくともアメリカはその二人に戦場でウクライナ軍と一緒になってロシア人を殺すことを許していたのではありませんか?


69. ダグラス:公式であれ非公式であれ、アメリカはこの件についてどうやってロシアにアクセスするつもりでしょうか?私は非常に難しいと思います。非常に深刻です。最悪の事態になるかもしれません。


(了)