「哲学は何の役に立つのか?」と問う人には、次のように答えなければならない。誰が他に関心を持つというのか、自由な人間の姿を作ること、権力を安定させるために神話と魂の動揺を必要とするすべての者を告発することに。À qui demande : « à quoi sert la philosophie ? », il faut répondre : qui d'autre a intérêt ne serait-ce qu'à dresser l'image d'un homme libre, à dénoncer toutes les forces qui ont besoin du mythe et du trouble de l'âme pour asseoir leur puissance ?(ドゥルーズ「ルクレティウスとシミュラークル」『意味の論理学』1969 年) |
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知識人の仕事は、ある意味でまさに、現在を、ないこともありえたものとして、あるいは、現にあるとおりではないこともありえたものとして立ち現れさせながら語ることです。それゆえにこそ、現実的なもののこうした指示や記述は、「これがあるのだから、それはあるだろう」という形の教示の価値をけっして持たないのです。また、やはりそれゆえにこそ、歴史への依拠――少なくともここ二十年ほどの間のフランスにおける哲学的思考の重大な事実の一つ――が意味を持つのは、今日そのようにあることがいつもそうだったわけではないことを示すことを歴史が役割としてもつかぎりにおいて、つまり、諸事物が私たちにそれらがもっとも明白なのだという印象を与えるのは、つねに、出会いと偶然との合流点において、脆く不安定な歴史の流れに沿ってなのだということを示すことを歴史が役割として持つ限りにおいてなのです。(『ミシェル・フーコー思考集成 Ⅸ 1982-83 自己/統治性/快楽』) |
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現在に抗して過去を考えること。回帰するためでなく、「願わくば、来たるべき時のために」(ニーチェ)現在に抵抗すること。つまり過去を能動的なものにし、外に出現させながら、ついに何か新しいものが生じ、考えることがたえず思考に到達するように。思考は自分自身の歴史(過去)を考えるのだが、それは思考が考えていること(現在)から自由になり、そしてついには「別の仕方で考えること」(未来)ができるようになるためである。(ドゥルーズ『フーコー』「褶曲あるいは思考の内(主体)」) |
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おい、少しは気合い入れろよ
でも今世界で何が起こってるんだい?よく我慢できるな、
曲がりなりにも現代思想をかすった人間がよくむっつりし続けていられるよ
別に現代思想じゃなくてもいいさ、文学や批評を掠った者たちがいつまで権力の道具やってんだい?
私は政治を好まない。しかし戦争とともに政治の方が、いわば土足で私の世界のなかに踏みこんできた。(加藤周一「現代の政治的意味」1979年) |
けだし政治的意味をもたない文化というものはない。獄中のグラムシも書いていたように、文化は権力の道具であるか、権力を批判する道具であるか、どちらかでしかないだろう。(加藤周一「野上弥生子日記私註」1987年) |
いつまで騙されているつもりだ、世界の嘘に? あの政治家連中の沈黙の陰謀に?
今回の事故で明らかになったのは、日本社会の民主主義が脆弱なものであったということです。ぼくたちは問題に声を挙げることができるでしょうか。それとも、このまま黙ったままでいるのか。今から10年たてば、日本が「民主国家」の名前にふさわしい国であったのかどうかが分かるでしょう。こんなに深く日本の民主主義が未熟であったことを感じたことはありませんでした。今起きている危機は、福島原発事故についてだけのことではないのです。私が最も絶望させられたのは、電力会社、政府の役人、政治家、メディア関係者が結託して放射能の危険を隠すために行った「沈黙による陰謀」とも呼ぶべき行為です。去年の3月11日以来、たくさんの嘘が明らかになりました。そしておそらくは、まだこれからも明らかになってゆくでしょう。これらのエリートたちが真実を隠すため陰謀を巡らせていたことが明らかになって、私は動揺しています。ぼくたちは、そんなに騙しやすい国民なのでしょうか?(大江健三郎「僕たちは、そんなに騙しやすい国民でしょうか。」ルモンド紙インタビュー、2012年3月16日) |
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つまり、よくツイッターなんかで涼しい顔して戯言言い続けられていられるなってことだ。ま、時には慰安装置として使うのを全面的に否定するつもりはないがね。でも少しは気合い入れろよ、遅くても目覚めないよりはマシだ。今からだっていいさ。
ま、たしかに「われのみが徳だ!」というツイッター賎民(群衆)てのはいるからな、気をつけないとな。 何よりもまず大切なのはつるまないことだよ
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