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2022年6月24日金曜日

悪魔に魂を売り渡した人々

 


◼️Scott Ritter - Ukraine Russia War UPDATE  2022/06/10


二週間前のスコット・リッターの「実に味わい深い」ーー私は「正しい」とは決して言わないーーYouTube 動画を訳してくれている人がいる。




以下、そのまま貼り付けておこう(一部黒字強調や斜線を付したがこれは「蚊居肢」による)。スコットのNATOをめぐる発言が特に興味深い。この今、NATO首脳会議(6月29~30日 於マドリード)が間近に迫っているのだから。



The Sun Snores Press @taiyonoibiki   Jun 22, 2022


スコット・リッターのウクライナ・アップデート~ロシアは決してホラを吹かない


 Scott Ritter - Ukraine Russia War UPDATE/Judging Freedom (挨拶文を除く全訳)

①ジャッジ:ロシア介入以前の領土の奪還と保全についてのウクライナ政府の見通しはどうですか?


スコット:明らかに、ウクライナは広大な領土を失うことになるでしょう。


②スコット:それはクリミアやドンバスに限らず、その他に少なくとも二つのオープラスチ(州、地域)、南部のケルソン州、東部のザプレネジア州を失うことになるでしょう。ケルソンはクリミアに水を供給する橋頭堡であり、クリミアの安全保障上、必要なところです。


③スコット:また、ザプレネジアはクリミアとドンバスとロシア連邦を繋ぐ陸の橋です。ロシア政府は既に、これらの地域がウクライナに戻されることはないと宣言しました。今後、戦争が長引けば長引くほど、ロシアはより多くの領土を獲得していくことになるでしょう。


④スコット:オデッサではウクライナのミサイルの脅威を取り除いて単に黒海へのアクセスを確保するだけでなく、長年の懸案だったトランスニステリアの帰属問題にも終止符が打たれることになるでしょう。


⑤スコット:今まで孤立状態にあり、モルドバ国家主義者、ウクライナ国家主義者、そしてルーマニア国家主義者たちのテロの標的になっていた親ロシアのモルドバもロシアに帰属することになるでしょう。ロシアは8年間の不毛のゲームに飽き飽きしているのです。


⑥スコット:ウクライナ政府もわずか4ヶ月の間にそれらの領土を失ったことを認識しているはずです。


⑦スコット:彼らは口では、奇跡的な反撃でクリミアを奪回しロシア軍を追い出すと強気な発言を繰り返していますが、客観的に現実を見る限り、ロシア軍はますます優勢になり、ウクライナ軍はますます絶望的になっていると言えるでしょう。


⑧ジャッジ:ヴラデミール・ゼレンスキーと彼の取り巻きたちは、今、あなたが言った現実を理解しているでしょうか?それとも、今でも、奇跡の反撃で状況を逆転させ、プーチンを追い出せると信じているのでしょうか?あるいは、少なくとも戦争を継続していけると信じているのでしょうか?


⑨スコット:彼らの頭の中がどうなっているか、正確に判断することは困難です。しかし、これだけは言えます。返ってこない領土を取り返すために戦争を長引かせることは、単にウクライナ人とウクライナ軍をもっともっと苦しめることに他ならないということです。そしてそれは犯罪行為です。


⑩スコット:血の海の中の全員玉砕でドラマの幕を閉じることはアメリカの歴史の中では度々ありました。最後まで希望を持ち、結局全滅したのです。アラモがそうでした。第二メイン州のチェンバーレインなど、数え上げればキリがないほどです。


⑪おそらくウクライナも、このまま持ち堪えてさえいれば、アメリカや諸外国の武器援助で逆転満塁ホームランできると夢見ているのかもしれません。しかし、現実は暗く、絶望的です。ウクライナの首脳部はそれを理解していると思います。


⑫ジャッジ:あなたが今言った、暗黒、邪悪、絶望といったものは、西ヨーロッパのグローバリストたち、NATO諸国の外務大臣たち、特にバイデン大統領にアドバイスを出す職務にあるアメリカ合衆国国務長官アントニー・ブリンケンや国防省のロイド・オースティンたちの心に伝わっているのでしょうか?


⑬スコット:伝わり始めていると思います。アントニー・ブリンケンもロイド・オースティンもとっくの昔に悪魔に魂を売り渡した人々Blinken and Austin I think a long time ago went over to the dark sideですが、少なくともウクライナに膨大な援助を続けるためにはウクライナが勝利するという信念が必要なはずです。


⑭スコット:しかし、そうではなくて、一人でも多くのロシア人を殺すために、たくさんのウクライナ人を殺し続ける、それはウクライナ人が一人もいなくなるまで続くのだと考えているのだとしたら、それは単に意地が悪いというだけでなく、凶悪犯罪です。


⑮スコット:ホワイトハウスでバイデンを取り囲んでいる者たちは、ロシアを苦しめることをウクライナの最も重要な国是と設定し、そのためのウクライナ人の犠牲をなんとも思っていません。


⑯スコット:一方、ヨーロッパに目を向けてみると、ノルウェーの外交官ヤン・ストルンバーグ(イェンス・ストルテンベルグJens Stoltenberg)はオールドスクールで、シワひとつないスーツできちんと身なりを整え、しっかり髭を剃り、シェービングローションでバッチリ決めてから出ないと決して公の場に現れない人物です。


⑰スコット:ところが今日の記者会見に現れた彼はまるでゴミのようでした。汚らしい無精髭、ヨレヨレのスーツにボサボサの髪、彼がパニックに陥っている様子が明らかに見て取れました。彼は理解したのです。NATOは解体される。NATOはこの代理戦争に利用され、膨大な犠牲を払わされた挙句、解体される。


⑱スコット:NATOは請われるがままに膨大な武器弾薬、戦車・装甲車をウクライナに送り続けています。いいですか。それでいながら「ウクライナは負けている」のです。


⑲スコット:今日の記者会見でとうとうストルンバーグ(ストルテンベルグ)は「たぶん、ウクライナはロシアとの平和交渉のために領土の割譲を提案したほうが良いかもしれない」と言いました。彼はついに「ゲームは終わった」ことを理解したのです。


⑳ジャッジ:彼は実際にそれをわざわざ記者会見の場で口にしましたね。彼は NATOの事務総長ですね。


スコット:そうです。彼は「平和のために、ウクライナがロシアに領土割譲することを真剣に考えるべき時が来た」と言ったのです。


㉑ジャッジ:なぜ、彼はそれをゼレンスキーに電話で内密に伝えなかったのでしょう。なぜ、記者会見の場で公にしたのでしょう。


スコット:公にすることで、彼はブリュッセルでの次の段階の準備をしておきたかったのでしょう。ブリュッセルでのNATO会議が今準備中ですから。


㉒スコット:そこにはロイド・オースティンやイギリスからはベン・ウォレスなども出席するはずです。なんとその会議でのウクライナの要求は攻撃用大砲1,000基と言う途方もないものです。アメリカ軍といえども大砲1,000基なんて持っていません。ところがウクライナはそれを要求しているのです。


㉓スコット:アメリカ軍全軍が保有する大砲に匹敵する以上のものを要求しているのです。また彼らは戦車500両を要求しています。イギリス、ドイツ、フランス軍の戦車を全部集めても500両なんてありません。ところがウクライナはそれを要求しているのです。


㉔スコット:その他マルチプル・ローンチ・ロケット・システムなど全てを要求しています。ストルンバーグは今日の記者会見で「そんな事はとてもヨーロッパにはできない」という現実をしっかり示しておこうとしたのです。なぜなら、それだけウクライナを支援したところでウクライナは勝てない。


㉕スコット:全てをドブに投げ捨てた挙げ句の果て、NATOはすっからかんのもぬけの殻になる。つまり解体です。


ジャッジ:ストルンバーグはそれを理解しているのですね。では、それと同じことをホワイトハウスは理解しているのでしょうか?ロイド・オースティンはそれを理解しているのでしょうか?


㉖ジャッジ:アントニー・ブリンケンはそれを理解しているのでしょうか?もし彼らが理解しているとしたら、彼らはバイデンに「大統領、支援しても無駄です。送ったものは全部ドブの中に消えていきます」と忠告するでしょうか?


㉗スコット:ブリュッセルの会議は15日ですが、私はおそらくその方向に進むのではないかと期待しています。しかし、政治家たちは反対の方を見ていますね。しかし、会議はウクライナにロシアとの平和交渉の方向へ進むように促すでしょう。最後まで徹底抗戦しろという代わりにです。


㉘ジャッジ:今朝のデイリーニュースが、ウクライナ軍がロシア領内40マイルの地点にミサイルを打ち込んだとレポートしていました。クリンツィ(Klintsy)というところにあるロシアの軍事施設を破壊したようです。ミサイルで破壊されなかったエリアの指揮系統に損害を与えたということです。


㉙ジャッジ:これが本当なら、ウクライナ軍が攻勢に転じてロシア領40マイルのところまでミサイルを打ち込んだことはどれくらい危険なことなのでしょうか?


スコット:まず、「攻勢」という言葉の使い方が間違っています。攻勢は規模の大きな軍事作戦の展開を意味しているからです。


㉚ジャッジ:でも、ウクライナ側からロシア側への最初の攻撃ではないですか。これに対し、プーチンはどう反応するでしょうか?


スコット:ロシアは断固とした反応で応じるでしょう。プーチンは「特別軍事作戦」と言いました。…あなたは法律や用語について詳しいので知っているはずです。


㉛スコット:特別軍事作戦は戦争ではありません。「ウクライナよ、お前は俺を殴ったな。上等!俺はお前を殴り返すぞ」ですから、これは戦争ではありません。これは、8年間に亘りドンバスのロシア人14,000人を殺したウクライナの戦争犯罪を罰するためにデザインされたロシアの特別軍事作戦なのです。


㉜スコット:それがロシア人の視点です。したがって、ウクライナには反撃する権利がない。ギャング団が警察の取り締まりに反撃して警察署を襲うということが許されるでしょうか?許されません。それと同じです。


㉝スコット:ロシアは取り締まりをあくまでもウクライナの中で行うと明言し、ロシア領内に火の手を広げるなと警告してきました。しかし、ウクライナはそれを破りました。オーケー。ゲームは終わった。これからは本気でやるぞ。


㉞ジャッジ:もし、国境から40マイルのクリンツィに落ちたミサイルがメイド・イン・USAだった時はどうなるのでしょうか?


スコット:もしそうなら、私はロイド・オースティンにブリュッセルのNATO会議には来るなと忠告します。


㉟スコット:なぜなら、ブリュッセルのNATO本部は一つの黒煙の上がる巨大なクレーターになるでしょうから。ラムスタイン空軍基地、そこにある軍事会議場、ポーランドであれどこであれ、ウクライナ軍と情報をシェアしている情報局のある場所は全てロシアが把握しています。


㊱スコット:ロシアは以前からはっきりと明言してきました。「もし、アメリカがウクライナに供給している武器がロシア領内を攻撃した場合、私たちは関連するNATOのすべての軍事施設を破壊する」と。


㊲ジャッジ:私もあなたもラムスタイン基地についてよく知っています。間違いなく、全ヨーロッパで最も重要なアメリカの基地です。そこを攻撃した場合、アメリカが反撃してくるとロシアは思わないのでしょうか?


スコット:それでもロシアは攻撃してくるでしょうね。


㊳スコット:もし、アメリカがエスカレートして来れば、ロシアはそれに応じるでしょう。ロシアは中途半端なことをしません。ロシアは予め言葉ではっきりと「こうされたら、ああする」と告げている。そして、実際に必ず言葉通りに実践します。


㊴スコット:ロシアは決してホラを吹きません。私は何度同じことを言わなければならないのかわかりませんが、ロシアは決してホラを吹きません。ロシアが攻撃してきた時、NATOはアメリカのパンツを履いて反撃に出るでしょうが、その時本物のマイク・タイソンがあなたを場外にまで殴り飛ばすでしょう。


㊵スコット:そしてリングの外へ降りてきて、気絶しているあなたを殴り続けるでしょう。なぜなら、それはあなたが始めたことだからです。


ジャッジ:あなたの前の同僚たちからの情報によると、プーチンは危ないと言っています。


㊶スコット:馬鹿げた噂が流れていますが、プーチンは今までにないほど強くなっています。彼は勝っているし、軍隊は完璧です。情報局も完璧です。国民の支持も堅いです。ですから、不安定要素はゼロです。


ジャッジ:過去数週間のことを顧みて、この後どれくらい長く続くと思いますか?


㊷スコット:ロシアが自分で必要と感じる限り続けられるでしょう。ロシアに締め切り期限はありません。ロシアの犠牲者と目的達成度によってのみ決定されるからです。ロシアは不必要に味方の犠牲を増やしません。反対にウクライナは新たな犠牲者のフェイズに入っています。


㊸スコット:介入当時、ロシア兵死者一人につきウクライナ兵死者10人だったのが、今はロシア兵死者一人につきウクライナ兵死者50人になりました。ウクライナはリザーブの100万人も動員しました。トレーニングも足りず、指揮も足りず、武器も足りません。


㊹スコット:ウクライナ軍があとどれくらい持ち堪えられるのか、数週間か数ヶ月かは私にはわかりません。ただ、ウクライナが保有していたロシア時代の武器弾薬は悉く使い果たされてもう残っていません。したがって、使える武器弾薬は全て西側から供給されたものばかりです。


㊺スコット:しかし、彼らに届く量はますます少なくなっています。


ジャッジ:あなたがこの15分間で話した内容がアメリカのメインストリーム・メディアに出ることはありません。一般のアメリカ人に知らされることはありません。私たちの視聴者だけがそれを知る特典を持っていると言っていいでしょう。


㊻ジャッジ:CIAの中で、あなたに近い真実の情報を持っているエージェントがやはりメディアに嘘を流し続け、バイデンに嘘を教え続ける。


スコット:私はホワイトハウスのデイリー・ブリーフィングの内容を知りません。しかし、CIAの情報収集能力・情報分析能力は世界一です。


㊼スコット:しかし、問題は彼らが収集し分析した正確無比の情報を上部に持って行った時、その上部の人々の仕事といったら、その情報の正確さとこちら側の「希望」との間のバランスを取ることなのです。


㊽スコット:ところで現時点におけるバイデン政権の希望はあくまでも「ウクライナは勝っている」というものなのです。したがって、「ウクライナが負けている(あるいは既に負けた)」という事実は隠されなければならない。


㊾スコット:上層部の会議で操作された内容がメディアに流され、アメリカ人はそのゴミを食べることになる。覚えていますか?去年の夏、アフガニスタンの親米政権が陥落した時、7月23日のアフガニスタン大統領ガーニーとバイデンとの間で取り交わされた会話を?


㊿スコット:タリバンがものすごい速さで首都に迫っているとき、バイデンは「タリバンの民兵20,000人が首都に迫っているなんて話は聞きたくない!我々が負けて、お前の政府もあと一週間の命だなんて話を聞きたくない!」


51. スコット:「俺がお前にやってもらいたいことは一つだけだ。今すぐ、テレビに出て、国民に向かって全ては順調だと言ってほしいのだ」つまり、これが「希望」です。こうして彼らは嘘をつくように命令されます。嘘つき!つまり、これがホワイトハウスで指揮をとっている人々の正体です。


52. ジャッジ:CIAの分析官はその時何を思うでしょうか?彼らが非常に苦労して収集し分析した完璧に正確な情報が、上に持って言った途端に政治的理由によって歪められ、とんでも無い結果を導く原因となる。


53. スコット:もしまだ若いエージェントなら退職金や年金のために渋々受け入れるか、それともキッパリ辞職するか、悩むこともできるでしょう。しかし、もしすでに長年勤めていて十分投資している、妻も子どももいて家のローンもある、健康保険もある。


54. スコット:そんな時、全てを投げ打ってウィッスルブロアーになれるでしょうか?テレビに出て5分間だけヒーローになるために全てを投げ捨てられるでしょうか?もう長年、渋々受け入れ続けてきた人生です。これまで通りに嘘を広め、国民を騙し続けるでしょう。


55. スコット:にして、それはキャリア分野の仕事であり、正義や威厳のための分野ではないのです。


ジャッジ:あなたが今描写したリアリティに私はショックを受けました。アントニー・ブリンケンもロイド・オースティンもウィリアム・バーンズもきっと真実を知っているに違いない


56. ジャッジ:しかし、彼らは嘘を言う仕事にあまりにも長く居てしまった。彼らは大統領に正しいアドバイスを与えることができるのでしょうか?


スコット:まず第一に、ジョー・バイデンその人自身が47年間嘘を言い続ける仕事をしてきた人です。彼は素人ではないのです。


57. スコット:『ミスター・スミス、ワシントンへ行く』ではないのです。彼は嘘つきの達人。詐欺を人生としてきた男です。その男がロイド・オースティンと会議をしている。そしてこのロイド・オースティンが軍事産業でボロ儲けしている男です。ブリンケンについては言うまでもありません。


58. スコット:悪党が集まっての会議ですから、お互いに隠すものは何もありません。彼らは顔を突き合わせて国民を騙すための悪巧みの相談している。オースティンもブリンケンも「これなら騙せそうだ」とほくそ笑んでいる。たぶん唯一バーンズだけが「これはとても悪い」と言っているかもしれません。


59. スコット:しかし、彼を除けば他はみんな自分欲の事だけしか考えない悪党、何年も前に悪魔に魂を売り渡した悪党たちです。


ジャッジ:視聴者の一人が「私たちアメリカ人は世界で最もプロパガンダイズされた市民たちである」と書いてきました。そう思いますか?


60. スコット:私たちはそうなることを許してしまっています。そうならないための能力は持っているのですが。私たちには訓練と歴史と憲法があります。私たちはプロパガンダイズされるべきではありません。



61. スコット:しかし、私たちが事実から目を逸らして、自分にとって一時的に居心地の良いバブルの中に閉じこもって、政府や大企業に好き放題にやらせ続けたら、イエス!私たちは世界で最もプロパガンダイズされた市民になることでしょう。


(了)