グールドの最後の録音のひとつop27-1 を10年ぶりぐらいに聴いたのだが、実にいい。このところ後期の三曲op109-111を聴いてたんだが、こっちのほうが新鮮だね。後期のバガデルの味わいがあるな、ベートーヴェンのピアノソナタのなかで一番いいとさえ思えてくるよ
Gould/Beethoven Sonata No.13 in E-flat major, op.27 No.1 ( 1981) |
蚊居肢子は中期のベートーヴェンを馬鹿にする習慣があるのだけど、これはきわめて例外だね。 グールドを聴いたあと、講壇ピアニストをきくのもなんだから、グルダを聴いてみたらこれまた素晴らしい、冒頭の沈黙から湧き起こるような音にことさら痺れる。 |
Friedrich Gulda/Beethoven, Piano Sonata No.13 in E-Flat, Op.27 No.1 ( 1967 ) |
シフのレクチャーもあるな、上の二つを聴いて作品27-1の美が充分にはわからない人向けに貼り付けておくよ。 |
András Schiff - Sonata No.13 in E♭, Op.27/1 "Quasi una fantasia" - Beethoven Lecture-Recitals |
ボクも実は「なるほど」と思ったんだけどさ。シフってのは通して聴くと退屈することが多いんだけれど、断片で聴くときわめて優れた演奏家だということがわかるね。どういうわけかな、これ?