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2022年10月24日月曜日

アナタの知らない贝多芬の美

 グールドの最後の録音のひとつop27-1 を10年ぶりぐらいに聴いたのだが、実にいい。このところ後期の三曲op109-111を聴いてたんだが、こっちのほうが新鮮だね。後期のバガデルの味わいがあるな、ベートーヴェンのピアノソナタのなかで一番いいとさえ思えてくるよ


Gould/Beethoven Sonata No.13 in E-flat major, op.27 No.1 ( 1981)



蚊居肢子は中期のベートーヴェンを馬鹿にする習慣があるのだけど、これはきわめて例外だね。


グールドを聴いたあと、講壇ピアニストをきくのもなんだから、グルダを聴いてみたらこれまた素晴らしい、冒頭の沈黙から湧き起こるような音にことさら痺れる。


Friedrich Gulda/Beethoven, Piano Sonata No.13 in E-Flat, Op.27 No.1 ( 1967 )



シフのレクチャーもあるな、上の二つを聴いて作品27-1の美が充分にはわからない人向けに貼り付けておくよ。


András Schiff - Sonata No.13 in E, Op.27/1 "Quasi una fantasia" - Beethoven Lecture-Recitals



ボクも実は「なるほど」と思ったんだけどさ。シフってのは通して聴くと退屈することが多いんだけれど、断片で聴くときわめて優れた演奏家だということがわかるね。どういうわけかな、これ?