Carlo Zecchi plays Schumann Kinderszenen Op .15 (1954) |
|
|
|
カルロ・ゼッキのシューマン。何気にはじめて聴いていたのだが、4曲目のBittendes Kind( おねだり)2:58にハッとした。フレーズ毎に消えいくようでわずかな沈黙がある。この感覚は今までほかの演奏で感じたことがない。
『子供の情景』は名手たちの録音がふんだんにあるので、選ぶのに苦労するのだがーーというかそのときの気分によって選択がひどく揺れ動くのだがーー、カルロ・ゼッキは突然欠かせない選択肢のひとつになったね、10曲目のFast zu ernst(むきになって)9:39もとってもいい。
彼はローマ生まれでベルリンでブゾーニとシュナーベルに師事したらしい。ということで、シュナーベルの『子供の情景』をこれまた初めて聴いてきたけど、これまたビックリ。フレーズ毎にわずかな沈黙があってハッとする、カルロ・ゼッキの演奏みたいに(特に10曲目Fast zu ernstに痺れた )10:01。
この曲は、メロメロになるコルトーやハスキル、あるいはホロビッツやフィッシャー、ときにラローチャやアルゲリッチ、あるいは最近の美女たち?ばかりを聴いてちゃダメだというのを今頃悟ったね