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2023年2月19日日曜日

沈黙している者は戦争犯罪人の共犯者

 

なぜ黙っているのか?」で邦訳動画短縮版を貼り付けたクレイトン・モリスによるスコット・リッターインタビュー箇所の全訳がアップされているね。「沈黙している者は戦争犯罪人の共犯者だ」という話だ。

そう、私にはキミタチは戦争犯罪人の共犯者に見えるよ、以前から何度も仄めかしてきたがね。つまり、化学兵器使用への沈黙に限らない。例えば➡︎「おい、いつまで権力の道具やってんだい?」(2022/06/05


The Sun Snores Press

@taiyonoibiki  Feb 16

スコット・リッター/ウクライナ化学兵器使用の動画を完全黙殺する西側世界

Oh SH*T, They just crossed the RED line and Putin readies response | Redacted with Clayton Morris (スコット・リッター インタビュー箇所38:40~59:29 /全訳)


①クレイトン・モリス:ウクライナ軍がドローンを使った化学兵器攻撃をしているようです。ドローンを使ってロシア軍の頭上に毒ガスのキャニスターを投下しているのです。これが事実なら明確な戦争犯罪です。


②クレイトン:ウクライナ兵がある種の致死性化学物質をキャニスターに封入し、それをドローンに搭載している様子を写した動画や、また実際にドローンからそれらのキャニスターがロシア兵の上に投下され、ロシア兵が苦しみもがいて死んでいく動画などがこの2日余りの間にYouTube上に掲載されました。


③クレイトン:二番目の動画はここで紹介しません。見るに堪えない残酷なものだからです。関心のある人は検索して探し出せば見ることができるでしょう。


④クレイトン:全ては今日から遡ること約20年前の、国連安全会議の席でコリン・パウエルが炭疽菌の白い小瓶を振りかざし、私たちを戦争に引き摺り込んでいった時の事を彷彿させます。その結果、何百万と言う人が命を失うことになりました。


⑤クレイトン:やがてパウエルの証言が全て作り事だったことがわかり、私たちは今その事を知っていますが、当時はみんなが騙されました。けれどもあの時、コリン・パウエルの嘘を暴き、戦争を止めようと奮戦した一人の男がいました。彼は化学兵器と兵器一般について豊富な知識と経験を持っていました。


⑥クレイトン:前国連武器査察官のスコット・リッターです。こんにちは、スコット。Redactedへ、ようこそ。あの時、あなたがイラク戦争で経験し、世界に警告したことが今、またウクライナで起きています。動画を見てどんな気持ちですか?あなたの頭の中で警鐘が鳴り響いていますか?


⑦スコット・リッター:初めに、査察官として、私はその動画の真偽について真剣に考える必要があります。私は自分の目と耳を信じますが、査察官として、私には真偽の証明が必要となります。まず動画から、そこに映っている人々を特定できます。私たちは彼らが誰であるかを知っています。


⑧スコット:彼らは得意げに製造しているのは、シアン化水素系毒物のキャニスターのようです。シアン化水素は致死性の毒ガスです。それを使ってあなたを殺すことができます。動画を見ると、彼らは空から投下できるように、その毒ガスキャニスターをドローンに装着している様子です。


⑨スコット:二番目の動画は見るに堪え難いものでした。文字通り、私の心は打ち砕かれました。もっと生きたかった人々、死にたくなかった人々が、考えられる限りで最も悲惨な死を迎えなければならなかったからです。その詳細については、私はここで言いませんが、きれいな死とはとても言えません。


⑩スコット:私はそれらの動画が本物だと信じたいですが、しかし、やはり、証明が必要です。


ここで少し、ダブル・スタンダードについて話をします。例えばもし、これがシリア軍の兵士たちが同じことをしている動画だったらどうでしょうか?


⑪スコット:シリア軍兵士が得意げに毒ガス入りキャニスターを製造している動画だったらどうでしょうか?そして、それがホワイトヘルメットなどの、米英組織の頭上に投下され、彼らが苦しみもがいて死ぬ動画だったらどうでしょうか?


⑫スコット:アメリカは即刻、国連安全保障理事会に鳴り物入りの緊急会議を招集するだろうと私は確約できます。そこでOPCWによる徹底的調査を要求すると請け合います。国連に根拠を持つOCPWの調査を利用して、つまり、そこから国連憲章第7条の「軍事的介入」に持ち込もうという魂胆です。


⑬スコット:アメリカは100%間違いなくやると思います。しかし、それが今ウクライナ軍がやったという話になると、アメリカは完全に沈黙しています。全世界が沈黙しています。この動画を完全に黙殺しています。OPCWが沈黙しています。私は現在のOPCWを全く信頼していません。


⑭スコット:どうぞ、皆さんには誤解してもらいたくないのですが、私が信頼していないのはOPCW設立の理念ではありません。OPCWは「化学兵器拡散防止・全廃」という崇高な理念のもとで創設され、それを実践してきた組織でした。


⑮スコット:しかし、組織そのものがアメリカに乗っ取られ、今では全く別のものに成り果ててしまいました。現在のOPCWは完全にアメリカのツール・NATOのツールに過ぎません。


⑯スコット:現在のOPCWがやっていることは、「化学兵器拡散・全廃」ではなく、「アメリカが標的にした国が化学兵器を使用したというデマをでっち上げて、アメリカとNATOの軍事介入を正当化することです。OPCWがシリアでやった事はまさにそういう事でした。


⑰スコット:私はここで詳細に入ることはしませんが、皆さんには私が書いたものを読むことをお勧めします。また、アロン・マテがOPCWの嘘と欺瞞についてsubstackに優れたレポートを書きましたから、どうぞ行って確認してください。


⑱スコット:OPCWには一般のメディア、ソーシャル・メディアを常にモニターしている部局がありますから、あの動画をすぐに発見できたはずです。


⑲スコット:「シリア政府が化学兵器を使って市民を虐殺している」というデマ動画が大量に流出した時、OPCWは額に青筋を立てて「世界はシリア政府に対し今すぐ行動(経済制裁・軍事行動)を起こさなければならない」とラッパを吹きまくりました。


⑳スコット:OPCWよ、ウクライナ兵が得意げに化学兵器を製造している、あの動画を見なかったとは言わせないぞ。OPCWよ、なぜあの時のようにウクライナ政府に対し徹底的調査を要求しないのか。なぜ、国連安全理事会にウクライナ政府化学兵器製造・使用の調査を要求しないのか。


㉑スコット:ウクライナ政府に対し、経済制裁を要求しないのか。国連軍による軍事介入の必要を訴えないのか。なぜ、何もなかったかのように沈黙しているのか?この明らかな戦争犯罪の可能性に対し、なぜ沈黙しているのか?


㉒スコット:沈黙することの危険は、結果としてウクライナ軍にさらなる化学兵器使用を奨励し、エスカレートさせることになるからです。沈黙することは共犯行為なのです。動画の中では、二つのキャニスター投下が写っていました。私はまだ全体図を知りません。


㉓スコット:しかし、動画の中で、数百本のキャニスターが映っていました。人間に対しあの大量のキャニスターが使用させるのを、私たちはこのまま黙認するのでしょうか?前線で他のロシア軍部隊に対してすでに使用されているという噂もあります。それを記録した動画もあります。


㉔スコット:もし、ウクライナ軍が私たちの沈黙を「化学兵器を使っても、誰も咎めない」と解釈してエスカレートさせていったとしたらどうなるのでしょうか?シアン化水素を使った化学兵器製造は難しい仕事ではありません。化学の知識がある者なら、むしろ簡単な仕事です。


㉕スコット:ウクライナ軍にはそれを工業的レベルで大量生産することが可能です。二酸化カルボニル、マスタード・ガス、糜爛性ガス、神経ガスなどは、化学肥料や殺虫剤から化学的に簡単に転用できます。私たちはウクライナにそれをこのままやらせるつもりでしょうか?


㉖スコット:アメリカ合衆国には実際にそれをやってきたオゾマシイ歴史があります。OPCWが創設されるずっと前からです。私たちはイラクを唆して、アルファ半島にいたイラク人に対し毒ガスを使用させました。私たちはそういうことをやってきました。


㉗スコット:かつてイラク人を使ってそれをやったように、今また、ウクライナ人を使って同じことをやろうと言うのでしょうか?HIMARを使わせたように、毒ガスを使わせようと言うのでしょうか?同じ事をまた繰り返すのでしょうか?


㉘スコット:もう一度言いますが、沈黙は犯罪に加担するのと同じです。アメリカ合衆国政府が沈黙しています。ヨーロッパが沈黙しています。日本が沈黙しています。沈黙する事で、私たち全員がウクライナの戦争犯罪を奨励し、エスカレートさせているのです。


㉙スコット:「化学兵器は禁止されなければならない」という理念はいったいどこに行ってしまったのでしょうか?ウクライナがロシア虐殺に使用する分についてはOK だとでも言うのでしょうか?かつてドイツ人はユダヤ人虐殺にサイクロンBを使いました。


㉚スコット:ユダヤ人に使うのならOKだとドイツ人は言いました。大した事では無いと言いました。いいえ、人間に化学兵器を使用するのは人道に対する犯罪です。人間に化学兵器を使用することが大したことでない訳は無いのです。


㉛クレイトン:今日のツィッターのハッシュタグのトレンドは「戦争犯罪人ゼレンスキー」が圧倒的です。ところが今日、イギリス首相リシー・スーナックが国会でゼレンスキーを前に、「ゼレンスキーが求めるものに対しイギリスはどんな支援を惜しまない」と演説しました。


㉜クレイトン:みんな一斉に立ち上がり、拍手喝采でした。誰一人として、ウクライナの化学兵器使用について質問しませんでした。少なくとも私は、聞きませんでしたが、あなたはどうでしたか?


㉝スコット:いいえ、私も聞きませんでした。化学兵器だけでなく、ウクライナ軍がロシア兵捕虜を処刑しているところを撮った動画についても誰も質問しませんでした。捕虜処刑は戦争犯罪です。ゼレンスキーは戦争犯罪人です。


㉞スコット:紳士淑女の皆さん、どうぞ、ゼレンスキーは戦争犯罪人であるという単純明快な事実を理解してください。ゼレンスキーが外国の政治家と会うために飛行機で飛ぶごとに、ゼレンスキーはその国の議会で最高の待遇を受け、最高の状況でそこで演説することを許されています。


㉟スコット:おぞましい戦争犯罪人が最も神聖な政治の場所であるべきアメリカ議会からアメリカの人々に向かって演説することを私たちは許しているのです。私たちが理解しなければならないのは、ゼレンスキーは戦争犯罪人だということです。


㊱スコット:ゼレンスキーが化学兵器を使用し、捕虜を処刑しているだけでなく、彼はナチスのイデオロギーを奨励し、ゼレンスキーの政府は、現代史上最もおぞましい人物ステパン・バンデラを国家の英雄として讃えている政府だということです。


㊲スコット:アドルフ・ヒットラーを讃え、何千何万というユダヤ人、ポーランド人、ロシア人を虐殺したステパン・バンデラを法律で国家英雄に定めている政府だということです。子どもたちは学校で公式にステパン・バンデラを英雄として教えられ、尊敬するように教育されます。


㊳スコット:私たちの税金がそのために使われていることを理解してください。私はアゾフ・バタリアンやその他のネオナチ・ナショナリストの事だけを言っているのではありません。


㊴スコット:ウクライナの正規軍が、(西)ウクライナ国民が、子どもたちがステパン・バンデラを国家の父、英雄として讃える歌を歌っているということです。そしてそれと全く同じように、私たちは議会でもテレビでもどこでもステパン・バンデラを英雄としてアメリカ市民に向かって教育しているのです。


㊵スコット:もう一度言いますが、沈黙は犯罪です。戦争犯罪を受け入れ、許容し、共犯しているのです。


クレイトン:私たちは次から次へと現れる、その種類のたくさんの動画を見ています。子どもたちが彼らの親たちと一緒にステパン・バンデラの像に敬礼している動画です。開いた口が塞がりません。


㊶クレイトン:ここでまたあの化学兵器のメカニズムについて聞きたいのですが、彼らはあそこで毒ガスのキャニスターを製造し、ドローンに装着していますね。そしてあなたは化学兵器は簡単に製造することができると言いました。


㊷クレイトン:すでにウクライナ軍は、アメリカの提供した武器を使って一般市民を攻撃しています。アメリカのHIMARSが学校や病院を攻撃しているので、アメリカもNATOそれら戦争犯罪の共犯者です。同じように、それらの化学兵器使用についてもNATOは共犯関係にあると思いますか?


㊸スコット:NATOはそれら全ての戦争犯罪において完全なる共犯者です。共犯には犯行に直接関与するもの、知識・道具・方法・動機などを提供・教唆して間接的に関与するものと、知っているのに止めようとしないものの三種類があります。軍事法廷ではこの三つの種類で有罪となります。


㊹スコット:軍隊には道徳状の義務があります。私がここで軍事法定を持ち出した理由は、ウクライナに武器を提供し、知識を授け、訓練しているのは、アメリカ合衆国の制服を着た、正式なアメリカ軍の軍人たちだからです。彼らはウクライナのやっている事が戦争犯罪であることを知っています。


㊺スコット:知りながら、それを止めようとしません。それどころか積極的に唆しています。それはアメリカ合衆国も戦争犯罪人になってしまった事を意味します。沈黙しているアメリカ市民全員が戦争犯罪者になってしまった事を意味します。ウクライナの戦争犯罪を奨励しエスカレートさせているからです。


㊻クレイトン:ここであなたに20年前に撮られた動画、コリン・パウエルが私たちをイラク戦争に引き摺り込んでいった国連安全理事会での演説の動画についてコメントしてもらいたいのですが。あなたはあの時、それが嘘であることを暴きました。


㊼クレイトン:事実は大量破壊兵器も化学兵器もないし、その証拠もないと警鐘を鳴らしました。しかし、政府はあなたを無視しました。逆にあなたを冤罪で刑務所に送りました。そしてその結果、何百万人という人が死ぬことになりました。20年前を振り返って、どういう感慨がありますか?


㊽スコット:私はとあるキッカケで国連武器査察官になりましたが、そこでの経験を通して今まで見えなかったたくさんのものが見えるようになったと思います。査察官になる以前から、私は政府の意図を知っていました。政府がサダム・フセインをどうしようと考えているのか知っていました。


㊾スコット:私がホワイトハウス入りした時、人々は私を世間知らずの無邪気なボーイスカウトと呼んで揶揄いましたが、私は無邪気なボーイスカウトではありませんでした。私は政府の意図をちゃんと知っていたからです。政府の意図ははっきりしていました。


㊿スコット:それはサダム・フセインを殺すこと、イラクのレジーム・チェンジでした。しかし、国連の意図は違っていました。国連の意図はイラクの武装解除であり、それはアメリカの意図:レジーム・チェンジと矛盾していました。私は悩みました。私はU.S.マリーンです。アメリカ軍の軍人です。


51. スコット:アメリカ政府の意図に従うことは、アメリカ政府に都合の良い嘘、つまりサダム・フセインは大量破壊兵器を持っているという嘘に辻褄を合わせた虚偽の報告をすることです。私は自分で善悪の判断ができる大人です。ですから、私は嘘の片棒を担ぎたくなかったのです。


52. スコット:でも、私は政府の言うとおり虚偽の報告をしていたかもしれません。私はアメリカ軍の軍人です。それに私自身、当時のほとんど全てのアメリカ人が信じていたように、サダム・フセインは地上で最も邪悪な人物だと信じていましたから。


53. スコット:しかし、私を呼んだ政府の官僚は私にはっきりとこう言いました。


54. スコット:「ノー、スコット。アメリカ政府はあなたを国連武器査察官に任命したのです。これは政府からの命令です。あなたは国連憲章に従い、国連決議に従い、国連安全保障理事会議長の下、全身全霊で国連査察官としての任務を全うしてください」と言いました。


55. スコット:私は「それはアメリカ合衆国政府の意思ですね?」と聞きました。彼らは「イエス」と答えました。ですから私はアメリカ政府の命令通りに行動した事になります。しかし、ホワイトハウスで現実に進行していたのはまさにその正反対のこと、つまり、みんなで口裏を合わせて嘘をつく事でした。


56.  スコット:私も同調を求められましたが、「いえ、私はアメリカ合衆国政府から私に課せられた任務:国連武器査察官としての義務を全うします」と答えました。ですから水面下では常に激しい葛藤があったことになります。


57. スコット:私はレジーム・チェンジという政府の目的と武装解除という国連の目的の間に矛盾があることを理解していました。私がU.S.マリーンである限り、私にはU.S.マリーンへの忠誠があります。そこで筋を通すためにマリーンを辞めました。


58. スコット:あの時、私は、国連の任務を全うしろと言っておきながら、私が査察官に就任したその日から嘘の片棒を担ぐように迫ってきた政府に私は裏切られたと感じていたでしょうか。私はたいへん腹が経ちましたが、本当に裏切られたと感じたのはそれより後になってからの事でした。


59. スコット:それは全く別な話です。私は自分自身が軍人でもあり、それゆえ戦争の悲惨をよく知っています。戦争は絶対に、最後の最後の最後の手段でなければならず、それを避けるためにありとあらゆる努力をしなければならないという強い信念が私にはあります。


60. スコット:政府がアメリカの人々に嘘をつき、アメリカを戦争にひきこんでいったなら、何千何万というアメリカ人も死ぬことになるのです。ですから、実際に政府が嘘で戦争を始めようとしているのを見た時、私は戦争を止めるために全力でその嘘を暴かなければならなかったのです。


61. スコット:アメリカという国全体がイラク戦争にひきづり込まれようとしていた時でした。私はコーリン・パウエルを深く尊敬していました。INFに現実の政治の世界で生命を吹き込むことができたのは彼のおかげです。


62. スコット:湾岸戦争の時、私は彼の下で働いていたので、その優れた知力と人格をよく知っていました。


63. スコット:あの頃、レーシオンの作ったパトリオット・ミサイルがイラクのスカッドミサイルを全て撃墜しているとメディアが盛んに宣伝していましたが、現場にいた私は「実際にはパトリオットはただ一つのスカッド・ミサイルすら撃墜できてしいない」という事実を知っていました。


64. スコット:知っていたのでそう言いました。私が本当のことを言った時、みんなは激怒しましたが、パウエルは私を庇ってくれました。私の国連査察官の仕事が真面目すぎるのでCIAが私を罷免して他の人間に替えようとしていたのを止めてくれたのもパウエルでした。


65. スコット:ところがあの日、コリン・パウエルが国連安全保障理事会の席に座った時、彼はそこで全世界に向かって語ったのは嘘・嘘・嘘・嘘・嘘…そして嘘でした。おー、まいがっ!あれを見た瞬間、私のアメリカ政府に対する信頼が粉々に砕け散ったのです。


66. スコット:いいですか。アメリカ政府がアメリカの人々に嘘をついて戦争を始めようというのです。あの日以来、誰であれアメリカ政府の官僚には自己の良心に従って真実を述べる能力がないことを悟りました。


67. スコット:その日以来、アメリカ合衆国政府の官僚が国民に向かって話すことは全て嘘だということがわかりました。私がなぜこの話を持ち出したかというと、最も悲しいことに、アメリカ政府がアメリカ市民に嘘をつく事によって、アメリカ市民全員をその犯罪の共犯者にしてしまうからです。


68. スコット:アメリカの国家公務員がウクライナで起きている戦争犯罪に気づいていながら、アメリカ市民に何もなかったかのように嘘をつく。私たちの政府は日常的に私たちに嘘をつき続けています。そして私たちがその嘘を事実として受け取ります。


69. スコット:私たちはその嘘を通じて戦争犯罪の共犯者になるのです。これには心が潰れます。なぜなら私たちは文字通り嘘の世界に生きているからです。


70. クレイトン:今週、私たちはシーモア・ハーシュのサブスタックを通してノード・ストリーム・パイプラインを爆破したのはアメリカだったことを知りました。それに対し、メディアは完全に沈黙しています。完全に無視しています。


71. クレイトン:APはホワイトハウスのステノグラファートになる事で戦争犯罪の共犯者になっています。私たち全員が共犯者になってしまいました。事件の調査を求める声も聞きません。風に乗ってやってきたヘリウム風船のことで私たちが夢中になっています。


72. クレイトン:しかし、それよりはるかに深刻であるはずのパイプライン爆破を口にする者はいません。アメリカ合衆国のテロ行為を口にする者はいません。120億ドルの極めて重要なエネルギー・インフラの破壊は、文字通りヨーロッパへの真珠湾攻撃です。


73. クレイトン:西ヨーロッパ、特にドイツを標的にしたアメリカ合衆国によるこのテロ攻撃は、結果としてヨーロッパ経済そのものを破壊するのです。それほどまでに重大で深刻な事件なのに、誰も口にしようとしません。


74. クレイトン:勇敢にもシーモア・ハーシュが真実を明るみにしましたが、アメリカ政府はそれを否定し、アメリカのメディアも政府の共犯者になっています。しかし、いちばん呆れ果てた事は、被害当事国のドイツ自身が沈黙している事です。沈黙することでこの犯罪の共犯者になっているという事です。


75. クレイトン:全く、ショッキングです。私は長い間この仕事をしてきましたが、こんな呆れた話は初めてです。ヨーロッパの沈黙は本当に驚きです。ちょうど学校で陰惨なイジメがあり、みんなそれを知っていながら沈黙しているのに似ています。虐められている被害者自身が沈黙しているのです。


76. クレイトン:「キミ、体にタバコを押し当てたような火傷の痕があるけど、虐められているのじゃないの?」と先生に聞かれた子が「いえ、これは卵焼きを作った時にできた火傷です。私がおっちょこちょいだからです。アメリカさんとは仲良しでイジメはありません。心配しないでください」と言います。


77. クレイトン:クラスメート全員が「私たちはみんなが仲良しです」と言います。


スコット:アメリカはキミが大好きです。いいえ、本当はアメリカは君が大嫌いです。


(了)