いや、ムズカシイこと言ってしまったかね、確かに重要なのはもっと簡単なことだろうよ、特にツイッター社交界では。
さらにもっと重要なのは、集団的西側はなぜ14ヶ月もパレスチナジェノサイドを支援しているかという問いだよ、
これだけは忘れちゃいけない。ここからすべてが見えてくるよ、遡及的に「ウクライナの問題」も、敷衍的に今後瞭然となる「イランの問題」も。
そうすれば、ネタニヤフがなんと国連総会で厚顔無恥にも示した「呪いの地図の背後にあるもの」がわかるようになるさ。
ま、ツイッター社交界の人間だけでなく、政治家だってすぐ忘れるからな、
人は忘れるのだ。深く考えなかったこと、他人の模倣や周囲の過熱によって頭にタイプされたことは、早く忘れる。周囲の過熱は変化し、それとともにわれわれの回想も更新される。外交官以上に、政治家たちは、ある時点で自分が立った見地をおぼえていない、そして、彼らの前言とりけしのあるものは、野心の過剰よりは記憶の欠如にもとづくのだ。社交界の人々といえば、ほとんどの事柄はおぼえていないにひとしいのである。 |
On oublie, du reste, vite ce qu'on n'a pas pensé avec profondeur, ce qui vous a été dicté par l'imitation, par les passions environnantes. Elles changent et avec elles se modifie notre souvenir. Encore plus que les diplomates, les hommes politiques ne se souviennent pas du point de vue auquel ils se sont placés à un certain moment, et quelques-unes de leurs palinodies tiennent moins à un excès d'ambition qu'à un manque de mémoire. Quant aux gens du monde, ils se souviennent de peu de chose. |
(プルースト「囚われの女」) |
あるいはケッタイな軍事評論インフルエンサーの言葉に湿った瞳を向けて頷いたりして、ウクライナ応援団からさらにはアルカイダ応援団になっちまったりしてさ。
人は、まるで恋をしているときのように、目かくしをして、新聞を読んでいるのだ。事実を理解しようとはつとめない。愛人の言葉に耳を傾けるように、主筆の甘言に耳を傾けている。 |
on lit les journaux comme on aime, un bandeau sur les yeux. On ne cherche pas à comprendre les faits. On écoute les douces paroles du rédacteur en chef, comme on écoute les paroles de sa maîtresse. |
(プルースト「見出された時」) |
だからムズカシイことは言ったらダメだったな、今後気をつけるよ(たぶん)。当面ひとつだけでいいよ、忘れないようにする事は。