タッカー・カールソンによるジェフリー・サックスインタビュー動画「避けられないイランとの戦争…」(Jeffrey Sachs: The inevitable war with Iran, and Biden’s attempts to sabotage Trump By Tucker Carlson and Jeffrey D. Sachs Dec 16, 2024)断片の字幕版が徐々にアップされている。
▶︎動画1
▶︎動画2
とはいえ、この箇所の発言は、基本的には、ジェフリー・サックス本人による記事 "How the US and Israel Destroyed Syria and Called it Peace By JEFFREY D. SACHS Dec 12, 2024 "の繰り返しである、邦訳▶︎「イスラエルによるシリア政府転覆作戦の長い歴史は理解されていない」
この記事は、「不思議なことに」たいして読まれていないように見える、上のインタビューがとてもよく言及されているのに比べて。おそらく人々が文字情報よりも動画発言のほうに嗜好が移っているひとつの証しだろうが。
ジェフリー・サックスはある意味で「命懸けで」書いた記事であるように思うが(もちろん先のインタビューでの発言も命懸けのイスラエル批判、ネタニヤフ批判だ)。
しかし重要なインタビューの発言は、邦訳して文字情報にして残しておいたほうがいいんじゃないか。文字情報自体忘れるだろうが、インタビューで聞いただけのものはいっそう忘れるよ。
人は忘れるのだ。深く考えなかったこと、他人の模倣や周囲の過熱によって頭にタイプされたことは、早く忘れる。周囲の過熱は変化し、それとともにわれわれの回想も更新される。外交官以上に、政治家たちは、ある時点で自分が立った見地をおぼえていない、そして、彼らの前言とりけしのあるものは、野心の過剰よりは記憶の欠如にもとづくのだ。社交界の人々といえば、ほとんどの事柄はおぼえていないにひとしいのである。 |
On oublie, du reste, vite ce qu'on n'a pas pensé avec profondeur, ce qui vous a été dicté par l'imitation, par les passions environnantes. Elles changent et avec elles se modifie notre souvenir. Encore plus que les diplomates, les hommes politiques ne se souviennent pas du point de vue auquel ils se sont placés à un certain moment, et quelques-unes de leurs palinodies tiennent moins à un excès d'ambition qu'à un manque de mémoire. Quant aux gens du monde, ils se souviennent de peu de chose. |
(プルースト「囚われの女」) |