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2025年2月28日金曜日

大衆の家畜化を避ける手立てはあるのかい?

 

キミはチョロいんだよ、日本だけの問題ではまったくない、少子高齢化による社会保障の維持不可能性の話は。

(内閣府「世界の高齢化動向」令和4年版

この図表を見れば明らかなように、日本は高齢化の最先進国とはいえ、他国も20年後、40年後にはとんでもないことになる、特に移民による生産年齢人口の補充がほとんどないアジア諸国は日本を追い抜く勢いだ。韓国が最も悲惨とはいえ、中国だって2060年には2020年の日本を超える高齢化比率になる。高齢者1人当たりの生産年齢人口が日本並になれば、基本的にはーー今までのやり方のままではーー社会保障制度は間違いなく成り立たなくなる。だが中国の政治家は常に30年後の我が国、半世紀後の我が国という視点をもっている、そこが日本とは大違いだ。生産年齢人口が下がるなら、生産性を上げればいい、そうすれば高齢者を養える。そこで生まれる発想は何よりもAI導入だ。農業AI、医療AI、運送AI等々ーーここでは私が最も関心がある戦争AI(ドローンや殺人ロボット)は視野から外しておくがねーー。

世界の高齢化のもとでは、基本的にはAI導入しかないんだよ、世界各国が社会保障制度のいままでの「形式」を維持するにはという観点からは。で、負の側面もある。しばしば語られてきたが、AI導入で雇用が奪われる。資金力のある大企業の独占が起こる。で、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の話が出る。こんなのは(この手の情報に疎い)私が知る限りでも、7、8年前から語られているよ。社会保障制度は事実上、UBIに代替される以外の方法はあるのか。もしないなら、そのとき負の側面としてのグローバリズムによる大衆の家畜化を避ける手立てはあるのか? ないよ、たぶん。


すでにとっくの昔からグローバリストの猛禽たちは、ツイッターなどでやれ消費税廃止やらやれ特別会計の闇やらと無知を曝け出しているーープロパガンダ政治家に利用されやすい、庶民的な正義感をしきりに吐露しているーーおバカなキミたちを眺めつつニヤニヤしているよ、


猛禽は幾らか憐憫の眼を向けながら、おそらく独り言を言うだろう、《俺たちは奴らを、あの善良な仔羊どもを毛ほども憎んでなんかいない。俺たちは奴らを愛してさえいる、柔らかい仔羊より旨いものはないからな》と。[daß die Raubvogel dazu ein wenig spöttisch blicken werden und vielleicht sich sagen: »wir sind ihnen gar nicht gram, diesen guten Lämmern, wir lieben sie sogar: nichts ist schmackhafter als ein zartes Lamm.« ](ニーチェ『道徳の系譜』第1論文13節、1887年)