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2025年3月22日土曜日

日銀へのインフレ抑止デモのすすめ(?)

 

直近のインフレデータは総合で3.7%、モノ5.7%、サービス1.3%だそうだが、少なくともモノのインフレは止まりそうもない。




◼️「春闘で好調」なのは大企業だけ…!置き去りにされる「中小企業の苦境」と、ますます拡大する「貧富の格差」野口悠紀雄 2025.03.20

毎月勤労統計で実質賃金を算定する際に使っている消費者物価は、「住居費を除く総合」だ。2024年の対前年比は、3.19%となっている。

これを用いて、賃金構造基本統計調査のデータについて実質賃金の対前年比を計算すると、図表1の「実質」欄に示すようになる。





大企業では1.95%だが、中企業でほぼゼロ、小企業ではマイナス1.49%だ。

こうして、貧富の差の拡大という極めて重大な問題が、いま生じている。決して無視するわけにはいかない。以上で見たのは賃金格差だが、フリーランサーや年金生活者など、賃上げとは無縁の人々もいる。これらの人々は、物価上昇によって、生活がますます困窮している。


インフレは貧しい者により重い負担を課す過酷な税だと言われる。まさにその通りのことが、いまの日本で起きているのだ。






野口悠紀雄はこの記事の結論部分でこう記している。

現在の状況から脱却するためには、利上げを行なって円高を実現し、輸入価格の下落を実現することが必要だ。それによって、物価上昇率を引き下げる必要がある。

また、生産性上昇によって賃上げが実現すれば、ここで見たようなメカニズムは働かない。いまは転嫁の可能性で賃上げ率が決まるから、問題なのだ。したがって、技術革新や資本装備率の向上によって労働生産性を高めることが、長期的な政策として必要だ。


で、なぜ日銀は利上げしないんだろう? 




口先男の植田日銀総裁?




で、なんでこんなになっちまったんだろ? 財政ファイナンス、つまりバラマキ大好きの政治家と一般庶民のみなさんのおかげだよ。



◼️原真人 財政リスクに波及する日銀の「出口戦略」 長期金利上昇を読み解く

2025年3月19日

図らずも日銀の有力OBたちが最近、相次いで「国債格下げリスク」に言及している。〔・・・〕


そうなると政府の財政運営は、これまでのようにはいかなくなる。日本政府が世界最悪の借金依存状態を続けてこられたのは、日銀による事実上の財政ファイナンスのおかげだったからだ。


日銀が国債を買い支えることで、超低金利の相場を維持してくれた。政府は毎年度、巨額の国債を発行でき、歳出の膨張も可能になった。


だが、世界も日本も物価高騰の時代になり、日銀は引き締め政策への転換を迫られた。昨春には遅ればせながら異次元緩和を終了している。


この結果、政府は日銀という「打ち出の小づち」を失った。財政はいや応なく健全化を進めなくてはいけない局面を迎えている。にもかかわらず、国会ではあいかわらず選挙向けのパフォーマンス合戦が繰り広げられている。野党各党が財源の根拠なしに減税や歳出拡大を求め、それをのみ込んででも予算を成立させたい少数与党との駆け引きが続く。


財政健全化をまじめに唱える国会議員は、いまや「絶滅危惧種」と言えるほど少なくなった。





そろそろ植田さんは自白するべき時期じゃないかね、「利上げはできない」と、できてもほんのわずかだ、と(本来必要なのは雀の涙程度の利上げではなく米国以上の5%程度の政策金利だがね)。

日銀総裁最有力候補だった雨宮前副総裁は内実をよくわかっていたから、総裁就任を固辞した。




フジマキさんに是非とももっと攻めてほしいがね。



もし仮に利上げが可能という巷間のデマゴーグを信じたいなら、庶民のみなさんは日銀に是非とも目を向けるべきだよ、インフレ止めろ、利上げしろと。財務省解体デモなんてムダなことやっておらずにさ。


ま、核心は日銀というよりホントはバラマキ大好きの国会議員へのデモ、さらにはバラマキ大好きの庶民へのデモなんだがね、そうなると自分自身向けのデモになるからな、当面日銀デモで許しておくよ。



……………


※追記


ははあ、噂のバラマキ大好き泉房穂センセにさっそく的確なコメントがされてるね、




ま、伝統的だからな、しょうがないよ、ーー《去年の3月11日以来、たくさんの嘘が明らかになりました。そしておそらくは、まだこれからも明らかになってゆくでしょう。これらのエリートたちが真実を隠すため陰謀を巡らせていたことが明らかになって、私は動揺しています。ぼくたちは、そんなに騙しやすい国民なのでしょうか?》(大江健三郎「僕たちは、そんなに騙しやすい国民でしょうか。」ルモンド紙インタビュー、2012年3月16日)


最近はっきりしたのは日本だけじゃないということだしな、オクロスは。ーー《民主とは「根拠の乏しい臆説にほかならぬオピニオンをまとめたものによって右往左往させられるオクロス(衆愚)の政治」のことだととっくに判明している。》(西部邁「公共的実践の本源的課題」実践政策学・創刊号(第 1 巻 1 号)2015年、PDF