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2018年8月15日水曜日

女王様にはお会いできません

一時的にせよ女王様になっていただいたひととはお会いできません。

蚊居肢ブログの架空の登場人物「蚊居肢散人」の主要人格は一年半前に記した「倒錯者の言説(マゾヒストの言説)」にある。




動作主、マゾヒストの倒錯者 a(典型的倒錯者)は、他者の欲望の対象-道具のポジションを占める。倒錯者はこのような形で、彼の(女性の)犠牲者を通して、彼女をヒステリー化された/分割された主体 $ーー彼女が欲するものを知らない主体ーーとして据える。倒錯者は、彼女が欲するものを知っている。すなわち、彼は知 S2 のポジションから(彼女の欲望について)語るふりをする。これによって彼は、他者への奉仕が可能になる。そして最終的に、この社会的つながり(愛の結びつき Liebesbeziehungen)の生産物は、主人のシニフィアンである。すなわちヒステリー的主体$は、倒錯者が奉仕する主人S1(女王様)の役割へと昇華される。(Zizek, Can One Exit from The Capitalist Discourse Without Becoming a Saint? ,2016, pdf)