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2018年8月16日木曜日

驚愕した陶器の顔の母親の口

驚愕した陶器の顔の母親の口が
赭い泥の太陽を沈めた (吉岡実「僧侶」)

やあ、きみたちにはわからないでいいんだ、この映像の衝撃が。寝ている母のオメコに指をつっこんだことがないきみたちには、な。




母の魂に最初の皺をつけたような、そこに最初の一本の白髪を生じさせた。(プルースト 「スワン家のほうへ」)

ようするに、

愛する理由は、人が愛する対象のなかにはけっしてない。les raisons d'aimer ne résident jamais dans celui qu'on aime(ドゥルーズ『プルーストとシーニュ』)

だよ

私はその驚きのことをときどき人に話してみたが、しかし誰も驚いてはくれず、理解してさえくれないように思われた⋯⋯(人生は、このように、小さな孤独の数々から成り立っている)。(ロラン・バルト『明るい部屋』)