緊急事態宣言発令後に、安倍首相に会って僕が確かめたこと
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僕は、10日に首相官邸を訪れ、安倍首相に会った。
「緊急事態宣言が非常に遅れた。
なぜこんなに遅れたのか。
財務省が強い反対をしていたというが、それほど反対したのか」と、僕は率直に聞いた。
安倍首相は、「そうではない」と言った。
実は「ほとんどの閣僚が、緊急事態宣言に反対していた」という。
その理由は、日本の財政問題にあった。
半年ばかり前までは、日本の主なメディアはすべて、「日本の財政は先進国で最悪にある。
長期債務は1100兆円以上、GDP比200%、このままでは、日本の財政は、数年で破綻する」と強調していた。
こうした財政の厳しさは当然閣僚も認識しており、「コロナウイルス問題で、数十兆円もの財政出動をするなんてとんでもない」と考えていたのだ。
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しかし、これは「平時の発想」である。
コロナウイルスが、世界に拡大し、日本でもこれだけ多くの感染者が出ている今、もはや「戦時」なのだ。
安倍首相はこうも言った。
「実は私自身、第三次世界大戦は、おそらく核戦争になるであろうと考えていた。
だが、このコロナウイルス拡大こそ、第三次世界大戦であると認識している」。
政治を「戦時の発想」に切り替えねばならない。
その認識が固まったので、緊急事態宣言となったのだ。
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「戦時の発想」で大量赤字国債発行したら、ま、ダレモガシッテイルヨウニ、コロナ戦争後はハイパーインフレがくるな、それから預金封鎖とか新円発行のたぐいが。
もともとコロナ戦争がなくたって、ダレモガシッテイタヨウニ、財政破綻が近未来にあったんだから、この際、景気よく国民に金をばらまいたらいいさ。
経済学者にとって、年率40パーセント未満のインフレ率から経済への重大な悪影響を見出すことは困難である。economists are hard pressed to find significant negative economic effects from inflation at rates under 40 percent per year. (ランダル・レイRandall Wray「現代貨幣理論 Modern Money Theory」2012年)
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と思って、ツイッターでハイパーインフレ検索してみたらこの期に及んでもバカがウヨウヨいるな、「ハイパー・インフレの懸念はゼロに等しい」というたぐいの。バカってのは、穏やかにいえば、財政玉手箱派のことだ。
非馬鹿もいないではないがね、ここでミナサンがきっとオキライだろう「まとも系」の一連のツイート貼っとくよ。
とはいえ荷風タイプーー銀行預金をたっぷりもった孤独な老人ーーはとくにお気をつけを!
荷風戰後日歴 永井荷風昭和廿一年
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二月廿一日。晴。風あり。銀行預金拂戻停止の後闇市の物價また更に騰貴す。剩錢なきを以て物價の單位拾圓となる。
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三月初九。晴。風歇みて稍暖なり。午前小川氏來り草稿の閲讀を乞ふ。淺草の囘想記なり。町を歩みて人參を買ふ。一束五六本にて拾圓なり。新圓發行後物價依然として低落の兆なし。四五月の頃には再度インフレの結果私財沒收の事起るべしと云。去年此日の夜半住宅燒亡。藏書悉く灰となりしなり。
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