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2022年6月7日火曜日

国際法上、ロシアのウクライナ介入が合法な理由(ダニエル・コバリク)

 ダニエル・コバリク(Daniel Kovalik)は、CIAとディープステート(闇の政府)がいかにプーチンを誹謗中傷するよう陰謀したかを解き明かす『ロシアをスケープゴート化する陰謀(The Plot to Scapegoat Russia)』(2017年)を上梓した国際人権学者である。彼はこの書でミアシャイマーを引用しつつこう書いている、《率直に言って、現在のウクライナ紛争におけるネオナチの役割を軽視していることは不可解でしかない[frankly, the downplaying of the role of neo-Nazis in the current Ukrainian conflict is just baffling]. 》。

実際、情報がふんだんに出てきたこの期に及んでも、いまだネオナチの役割を過小評価している日本の国際政治学者たちは実に不可解である。なぜ連中はいつまでも寝言を言い続けているのか。すこし前、「小泉悠や塩川伸明やらの「学者に似合わぬ雑な頭脳」」という記事を投稿したが、どう情状酌量しようとしても信じがたいのである。何かの「病気」ではないか。例えば、「闇の陰謀」ウイルスにひどく感染しているのではないかと疑わざるをえない。それとも何かの促しがあって「目隠し」、あるいは「選択的非注意」に陥っているのか。

(

古都風景の中の電信柱が「見えない」ように、繁華街のホームレスが「見えない」ように、そして善良なドイツ人の強制収容所が「見えなかった」ように「選択的非注意 selective inatension」という人間の心理的メカニズムによって、いじめが行われていても、それが自然の一部、風景の一部としか見えなくなる。あるいは全く見えなくなる。(中井久夫「いじめの政治学」1997年『アリアドネからの糸』所収)


…戦争の準備に導く言葉は単純明快であり、簡単な論理構築で済む。人間の奥深いところ、いや人間以前の生命感覚にさえ訴える。誇りであり、万能感であり、覚悟である。これらは多くの者がふだん持ちたくて持てないものである。戦争に反対してこの高揚を損なう者への怒りが生まれ、被害感さえ生じる。仮想された敵に「あなどられている」「なめられている」「相手は増長しっ放しである」の合唱が起こり、反対者は臆病者、卑怯者呼ばわりされる。戦争に反対する者の動機が疑われ、疑われるだけならまだしも、何かの陰謀、他国の廻し者ではないかとの疑惑が人心に訴える力を持つようになる。

さらに、「平和」さえ戦争準備に導く言論に取り込まれる。すなわち第一次大戦のスローガ ンは「戦争をなくするための戦争」であり、日中戦争では「東洋永遠の平和」であった。戦争の否定面は「選択的非注意」の対象となる。「見れども見えず」となるのである。(中井久夫「戦争と平和ある観察」 2005年)


………………


以前にも一部要約引用したことがあるのだが、ダニエル・コバリクの直近の論をもう少し長くーー要約せずにその後半部分をーー引用しておこう。


「国際法上、ロシアのウクライナ介入が合法な理由」ダニエル・コバリク

Daniel Kovalik: Why Russia's intervention in Ukraine is legal under international law, 23 Apr, 2022

〔・・・〕

2022年2月のロシア軍侵攻に先立つ8年間、ウクライナではすでに戦争が起こっていたという事実を受け入れることから、議論を始めなければならない。そして、キエフ政府によるドンバスのロシア語圏の人々に対するこの戦争は、ロシアの軍事作戦以前から約1万4000人(その多くは子ども)の命を奪い、さらに約150万人を難民化させた戦争であり、間違いなく大量虐殺であった。つまり、キエフの政府、特にそのネオナチの大隊は、まさに民族性の理由で民族的ロシア人を少なくとも部分的には破壊することを意図して、これらの人々に対する攻撃を行ったのである。

One must begin this discussion by accepting the fact that there was already a war happening in Ukraine for the eight years preceding the Russian military incursion in February 2022. And, this war by the government in Kiev against the Russian-speaking peoples of the Donbass – a war which claimed the lives of around 14,000 people, many of them children, and displaced around 1.5 million more even before Russia’s military operation – has been arguably genocidal. That is, the government in Kiev, and especially its neo-Nazi battalions, carried out attacks against these peoples with the intention of destroying, at least in part, the ethnic Russians precisely because of their ethnicity.  


米国政府やメディアはこうした事実を必死に隠そうとしているが、否定できない事実であり、それが不都合になる以前には、欧米の主流メディアが実際に報道していたのである。2018年にロイターが掲載した解説では、ネオナチ大隊がいかにウクライナの正式な軍や警察に統合され、その結果、ネオナチは、国家あるいは、あるいは少なくとも準国家にとっての行為者ーーウクライナ政府が法的責任を負う行為者ーーとなったことを明確に打ち出している。この記事によれば、ウクライナには30以上の右翼過激派グループがあり、それらは「ウクライナの軍隊に正式に統合されている」、そして「これらのグループの中でもより過激なものは、不寛容で非自由なイデオロギーを推進する...」とある。

While the US government and media are trying hard to obscure these facts, they are undeniable, and were indeed reported by the mainstream Western press before it became inconvenient to do so. Thus, a commentary run by Reuters in 2018 clearly sets out how the neo-Nazis battalions have been integrated into the official Ukrainian military and police forces, and are thus state, or at least quasi-state, actors for which the Ukrainian government bears legal responsibility. As the piece relates, there are 30-some right-wing extremist groups operating in Ukraine, that “have been formally integrated into Ukraine’s armed forces,” and that “the more extreme among these groups promote an intolerant and illiberal ideology... ”  


つまり、彼らはロシア民族やロマ人、LGBTコミュニティーのメンバーに対する憎悪を持ちそれを助長し、その憎悪を以て攻撃し、殺害し、難民化させることをしているのである。これを示す、欧米の人権団体フリーダムハウスの記事がある、「ロシアとの紛争におけるウクライナを支持する愛国的な言説の増加は、時には公務員によって、メディアによって拡大された公的なヘイトスピーチと、LGBTコミュニティなどの脆弱な集団に対する暴力が明らかに増加しているとを裏付ける」と。そして、これは実際の暴力を伴っている。例えば、「アゾフや他の民兵は、反ファシストのデモ、市議会、メディア、美術展、留学生、ロマ人を攻撃している」。

That is, they possess and promote hatred towards ethnic Russians, the Roma peoples, and members of the LGBT community as well, and they act out this hatred by attacking, killing, and displacing these peoples. The piece cites the Western human rights group Freedom House for the proposition that “an increase in patriotic discourse supporting Ukraine in its conflict with Russia has coincided with an apparent increase in both public hate speech, sometimes by public officials and magnified by the media, as well as violence towards vulnerable groups such as the LGBT community.” And this has been accompanied by actual violence. For example, “Azov and other militias have attacked anti-fascist demonstrations, city council meetings, media outlets, art exhibitions, foreign students and Roma.”  


Newsweekで報じられたように、アムネスティ・インターナショナルは、2014年の時点で、まさにこれらの過激派ヘイトグループとそれに伴う暴力的活動について報告していた。

ルワンダのジェノサイド事件でジャン=ポール・アカエスを有罪にしたのは、まさにこの種の証拠、つまり公のヘイトスピーチと、その対象者に対する大規模で組織的な攻撃とが組み合わさっているからだ。

As reported in Newsweek, Amnesty International had been reporting on these very same extremist hate groups and their accompanying violent activities as far back as 2014.

It is this very type of evidence – public hate speech combined with large-scale, systemic attacks on the targets of the speech – that has been used to convict individuals of genocide, for example in the Rwandan genocide case against Jean-Paul Akayesu. 


さらに付け加えると、ウクライナのドンバス地域の住民でロシア国籍を持っている人は50万人を優に超えている。この試算は2021年4月、ウラジーミル・プーチンが2019年にドネツク、ルガンスク両人民共和国の住民のロシア国籍取得手続きを簡略化した後のものだが、これはロシア国民がウクライナ政府に組み込まれたネオナチ集団から、しかもロシアとの国境で人種差別的攻撃にさらされていたことを意味する。

To add to this, there are well over 500,000 residents of the Donbass region of Ukraine who are also Russian citizens. While that estimate was made in April 2021, after Vladimir Putin’s 2019 decree simplified the process of obtaining Russian citizenship for residents of the Donetsk and Lugansk People’s Republics, this means that Russian citizens were being subjected to racialized attack by neo-Nazi groups integrated into the government of Ukraine, and right on the border of Russia.  


そして、ドンバスのロシア系民族に関するウクライナ政府の意図についてロシアが不安になるように、キエフの政府は2019年に新しい言語法を可決し、ロシア語話者がせいぜい二流市民であることを明確にした。実際、通常は親欧米のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、これらの法律について警戒を表明した。HRWが西側メディアでほとんど報道されなかった2022年初頭の報告書で説明したように、キエフの政府は、「ウクライナで登録された印刷メディアはウクライナ語で出版することを義務付ける」法律を可決した。他の言語で書かれた出版物には、内容、量、印刷方法が同等のウクライナ語版も添付しなければならない。さらに、新聞販売店などの流通の場では、内容の半分以上がウクライナ語でなければならない」と。

And lest Russia was uncertain about the Ukrainian government’s intentions regarding the Russian ethnics in the Donbass, the government in Kiev passed new language laws in 2019 which made it clear that Russian speakers were at best second-class citizens. Indeed, the usually pro-West Human Rights Watch (HRW) expressed alarm about these laws. As the HRW explained in an early-2022 report which received nearly no coverage in the Western media, the government in Kiev passed legislation which “requires print media outlets registered in Ukraine to publish in Ukrainian. Publications in other languages must also be accompanied by a Ukrainian version, equivalent in content, volume, and method of printing. Additionally, places of distribution such as newsstands must have at least half their content in Ukrainian.”  


そして、HRWによれば、「印刷メディア店舗に関する第25条では、特定の少数言語、英語、EU公用語は例外としているが、ロシア語は例外としていない」。その正当化の理由は、「ロシア語を優先してウクライナ語を抑圧した100年間 」とされている。HRWの説明によると、「少数言語に対する保証が十分かどうかという懸念がある。欧州評議会の憲法問題に関する最高諮問機関であるヴェニス委員会は、第25条を含むこの法律のいくつかの条文は、ウクライナ語の促進と少数派の言語的権利の保護との間で「公正なバランスをとることができない」と述べている。「このような法律は、ウクライナにおけるロシア系民族の存在そのものはともかく、ロシア文化を破壊しようとするウクライナ政府の欲望を強調するものに他ならない」。

And, according to the HRW, “Article 25, regarding print media outlets, makes exceptions for certain minority languages, English, and official EU languages, but not for Russian” (emphasis added), the justification for that being “the century of oppression of … Ukrainian in favor of Russian.” As the HRW explained, “[t]here are concerns about whether guarantees for minority languages are sufficient. The Venice Commission, the Council of Europe’s top advisory body on constitutional matters, said that several of the law’s articles, including article 25, ‘failed to strike a fair balance’ between promoting the Ukrainian language and safeguarding minorities’ linguistic rights.” Such legislation only underscored the Ukrainian government’s desire to destroy the culture, if not the very existence, of the ethnic Russians in Ukraine.


さらに、世界平和機構が2021年に報告したように、「ウクライナの国家安全保障・防衛評議会令No.117/2021によれば、ウクライナは、ロシアが併合したクリミア地域の支配権を取り戻すために、あらゆる選択肢を講じることを表明した。3月24日に署名されたゼレンスキー大統領は、同国が以下のような戦略を追求することを明らかにした、「半島の脱占領と再統合を確実にするための方策を準備し、実行する」と。2020年のワシントンポストの報道によると、クリミアの住民は、そのほとんどがロシア民族であり、ロシアの統治下にある現状にかなり満足していることを考えると、この点に関するゼレンスキーの脅しは、ロシアそのものに対する脅しであるだけでなく、ウクライナに戻りたくない人々に対して大規模な流血を引き起こす可能性があるものである。

Moreover, as the Organization of World Peace reported in 2021, “according to Ukraine’s National Security and Defense Council Decree no. 117/2021, Ukraine has committed to putting all options on the table to taking back control over the Russian annexed Crimea region. Signed on March 24th, President Zelensky has committed the country to pursue strategies that . . . ‘will prepare and implement measures to ensure the de-occupation and reintegration of the peninsula.’” Given that the residents of Crimea, most of whom are ethnic Russians, are quite happy with the current state of affairs under Russian governance – this, according to a 2020 Washington Post report – Zelensky’s threat in this regard was not only a threat against Russia itself but was also a threat of potentially massive bloodshed against a people who do not want to go back to Ukraine.


この状況は、ヒラリー・クリントン、サマンサ・パワー、スーザン・ライスといった西側の「人道主義者」が提唱し、旧ユーゴスラビアやリビアといった国々へのNATOの介入を正当化するために依拠した「保護する責任(R2P)」の原則の下でロシアの介入を正当化する、いっそう有力な事例と言える。さらに言えば、これらの介入に関与した国家のいずれも、自衛を主張することは不可能であった。特に、何千マイルも離れた場所に軍隊を送り込み、遠く離れた土地に爆弾を落としているアメリカにとってはそうである。

Without more, this situation represents a much more compelling case for justifying Russian intervention under the Responsibility to Protect (R2P) doctrine which has been advocated by such Western ‘humanitarians’ as Hillary Clinton, Samantha Power, and Susan Rice, and which was relied upon to justify the NATO interventions in countries like the former Yugoslavia and Libya. And moreover, none of the states involved in these interventions could possibly make any claims of self-defense. This is especially the case for the United States, which has been sending forces thousands of miles away to drop bombs on far-flung lands.  


実際、このことはパレスチナの偉大な知識人であるエドワード・サイードが数年前に影響力のある著作『文化と帝国主義』の中で、ロシアの帝国建設を西洋のそれと比較しようとするのは単に不当であるとの見解を示した言葉を思い起こさせる。サイード博士が説明したように、「ロシアは......ほとんど隣接によってのみ帝国領土を獲得した。しかし、イギリスやフランスの場合、魅力的な領土への距離が遠いため、遠い関係の投影を呼び寄せるだけだ......」。この観察は、二重に米国に当てはまる。

Indeed, this recalls to mind the words of the great Palestinian intellectual, Edward Said, who opined years ago in his influential work, ‘Culture and Imperialism’, that it is simply unfair to try to compare the empire-building of Russia with that of the West. As Dr. Said explained, “Russia … acquired its imperial territories almost exclusively by adjacence. Unlike Britain and France, which jumped thousands of miles beyond their own borders to other continents, Russia moved to swallow whatever land or peoples stood next to its borders … but in the English and French cases, the sheer distance of attractive territories summoned the projection of far-flung interest ...” This observation is doubly applicable to the United States.


しかし、ロシアが主張する介入の正当性については、さらに検討すべきことがある。上述のように、国境にはロシア人を含むロシア系住民を攻撃する過激派集団が存在するだけでなく、これらの集団は、ロシア自体の領土を不安定にし、損なわせるというまさに意図を持って、米国から資金を与えられ、訓練を受けていると伝えられているのである。

Still, there is more to consider regarding Russia’s claimed justifications for intervention. Thus, not only are there radical groups on its border attacking ethnic Russians, including Russian citizens, but also, these groups have reportedly been funded and trained by the United States with the very intention of destabilizing and undermining the territorial integrity of Russia itself.  


ヤフーニュースが2022年1月の記事で説明したように、

「この構想に詳しい5人の元情報・国家安全保障当局者によると、CIAはウクライナのエリート特殊作戦部隊やその他の諜報員のための米国での秘密集中訓練プログラムを監督しているという。その一部の関係者によると、2015年に始まったこのプログラムは、米国南部の非公開の施設を拠点としている。

このプログラムでは、ウクライナ人が「ロシア人に反撃する能力を高める」ための「非常に具体的なスキルの訓練」が行われてきたと、元情報当局の高官は述べた。

この訓練には「戦術的なもの」も含まれており、「ロシアがウクライナに侵攻すれば、かなり攻撃的に見えるようになるだろう」と元政府関係者は語った。

このプログラムに詳しいある人物は、もっと露骨にこう言った。「米国は反乱軍を訓練している」とCIAの元幹部は言い、このプログラムはウクライナ人に《ロシア人を殺す方法》を教えていると付け加えた」。

(強調)と言っている。


As Yahoo News! explained in a January 2022 article:

“The CIA is overseeing a secret intensive training program in the U.S. for elite Ukrainian special operations forces and other intelligence personnel, according to five former intelligence and national security officials familiar with the initiative. The program, which started in 2015, is based at an undisclosed facility in the Southern U.S., according to some of those officials.

The program has involved ‘very specific training on skills that would enhance’ the Ukrainians’ ‘ability to push back against the Russians,’ said the former senior intelligence official.

The training, which has included ‘tactical stuff,’ is ‘going to start looking pretty offensive if Russians invade Ukraine,’ said the former official.

One person familiar with the program put it more bluntly. ‘The United States is training an insurgency,’ said a former CIA official, adding that the program has taught the Ukrainians how ‘to kill Russians.’”

(emphasis added).  

ロシアの不安定化そのものが、こうした取り組みにおけるアメリカの目標であったというどんな疑いをも払拭するために、アメリカの政策目標を遂行する方法について助言を求められる長年の防衛請負業者である「ランド研究所」の2019年の報告書を、よく調べてみる必要がある。「Overextending and Unbalancing Russia, Assessing the Impact of Cost-Imposing Options」と題されたこの報告書では、「ロシアの最大の対外的脆弱性のポイントを突く」ために、「ウクライナへの致死的援助の提供」という戦術が多数挙げられている。

To remove any doubt that the destabilization of Russia itself has been the goal of the US in these efforts, one should examine the very telling 2019 report of the Rand Corporation – a long-time defense contractor called upon to advise the US on how to carry out its policy goals. In this report, entitled, ‘Overextending and Unbalancing Russia, Assessing the Impact of Cost-Imposing Options’, one of the many tactics listed is “Providing lethal aid to Ukraine” in order to “exploit Russia’s greatest point of external vulnerability.”


要するに、ロシアは、ウクライナにおける米国、NATO、およびそれらの過激派の代理人による具体的な不安定化努力によって、かなり深刻な形で脅かされていることに疑いの余地はないのである。  ロシアは丸8年間、そのような脅威にさらされてきた。そしてロシアは、イラクからアフガニスタン、シリア、リビアに至るまで、そうした不安定化の努力が他の国々にとって何を意味するか、つまり、機能している国民国家としての国をほぼ完全に消滅させるということを目撃してきた。

In short, there is no doubt that Russia has been threatened, and in a quite profound way, with concrete destabilizing efforts by the US, NATO and their extremist surrogates in Ukraine.  Russia has been so threatened for a full eight years. And Russia has witnessed what such destabilizing efforts have meant for other countries, from Iraq to Afghanistan to Syria to Libya – that is, nearly a total annihilation of the country as a functioning nation-state.  


国を守るために行動する必要性について、これほど切迫したケースはないだろう。国連憲章は一方的な戦争行為を禁止しているが、同時に第51条で「この憲章のいかなる規定も、個人的又は集団的自衛の固有の権利を損なうものではない…」と定めている。この自衛権は、実際の武力攻撃だけでなく、差し迫った攻撃の脅威に対しても、各国が対応することを認めると解釈されてきた。

It is hard to conceive of a more pressing case for the need to act in defense of the nation. While the UN Charter prohibits unilateral acts of war, it also provides, in Article 51, that “[n]othing in the present Charter shall impair the inherent right of individual or collective self-defense... ”  And this right of self-defense has been interpreted to permit countries to respond, not only to actual armed attacks, but also to the threat of imminent attack.  


以上のことから、今回のケースではこの権利が発動され、ロシアには自衛のために、米国とNATOの代理としてウクライナに介入し、ウクライナ内のロシア民族だけでなくロシアそのものを攻撃する権利があったと私は判断している。これに反する結論は、ロシアが直面している悲惨な現実を単に無視することになる。

In light of the above, it is my assessment that this right has been triggered in the instant case, and that Russia had a right to act in its own self-defense by intervening in Ukraine, which had become a proxy of the US and NATO for an assault – not only on Russian ethnics within Ukraine – but also upon Russia itself. A contrary conclusion would simply ignore the dire realities facing Russia.