このブログを検索

2023年1月27日金曜日

矢野義昭と用田和仁の分析


 YouTubeにて討論】桜国防戦略会議「ウクライナ、台湾...世界大戦の予兆?」[桜R5/1/24]をざっと眺めた。とても長い動画で3時間半もあり、いくらか集中的に見たのは前半部分だけだが。

討論メンバーは次の通り。


パネリスト:

 用田和仁(元陸上自衛隊西部方面総監 陸将)

 矢野義昭(元陸上自衛隊小平学校副校長 陸将補)

 山口敬之(ジャーナリスト)

 ロバート・D・エリドリッヂ(エルドリッヂ研究所代表)

司会:水島総



最初の矢野義昭元陸将補の話は、氏がツイッターで語っている内容とほぼ同一であり、ここではツイートをいくつか列挙する。



2023年01月19日

矢野義昭(Yoshiaki Yano)@LB05g

ゼレンスキーは500両の戦車を要求していますがショルツ独首相はNATOとロシアの全面戦争に発展するのを避けるためレオパルトの供与を拒否しました。ダボス会議はDSの施策を徹底するための場で独に圧力を加えていますが、独は背景を知っていて巻き込まれるのを回避しようとしています。賢明な判断です。


1月20日@LB05g

宇軍は12.2万人が戦死し3.5万人が行方不明になり、計15.7万人の3倍が通常負傷するので計62.8万人の損耗が生じたと見積もられます。これは予備役も含めた宇軍総兵力の約6割となり壊滅に等しい損耗です。宇軍にポーランド軍約4万人などNATO軍約9万人が参戦しているとの情報もありますが西側は劣勢です。


1月21日@LB05g

露軍は7千万発を撃ち宇軍はその10分の1で戦死率は露軍の8倍です。NATOの武器弾薬の在庫は尽き増産は間に合いません。宇軍はこれ以上戦っても犠牲者を増やし領土を失うだけです。NATOは敗北し、DSは力を失いNATOもEUも解体しバイデンは弾劾されます。DSは奢りで自壊しました。


1月24日@LB05g

ドイツはレオパルトの供与を拒否し、露軍は3日前から南部正面で奇襲攻勢を開始し、バフムート正面に兵力を抽出し手薄な宇軍陣地を突破して局地的な包囲を併用しつつ東西の後方連絡線遮断のため北上中です。東部ソレダルは占拠されバフムートも包囲され、北部でも偵察活動等全面攻勢の兆候があります。


1月25日@LB05g

米独政府がウクライナへの戦車供与に同意しました。残念な決定です。これで戦争は長引きウクライナの犠牲はさらに増えます。しかしどれだけの数が兵員や整備用部品などと共に他の兵器システムと一体で送られるかが問題です。航空優勢がなければ戦車は脆弱です。数百両では戦勢挽回は困難でしょう。

1月26日@LB05g

バイデン政権はエイブラムズ戦車31両等約3億ドル相当の対ウクライナ安全保障支援の追加契約開始を決定し、ドイツは60数両2個大隊のレオパルト戦車の供与を決定しました。英国のチャレンジャーも合わせて約百十両に過ぎず、宇軍の乗員で航空劣勢下に2千両以上の露軍戦車に勝てる見込みはありません


1月26日@LB05g

露軍は東部でバフムートを包囲中で、

南部、北部、ベラルーシ国内に各約10万の兵力を展開し南部はすでに攻勢を開始し北上中です。露軍は情報警戒偵察システムで目標を評定後精度の高い長距離火力で制圧し宇軍の兵力装備を減殺する消耗戦略をとっており、前進は遅いが宇軍の損耗は確実に増えます。



この矢野義昭氏の見解は、少し前に掲げたスコット・リッターの記事「ウクライナに送られるNATO装備の悪夢2023年1月24日)」での観点とほぼ同一である。



矢野氏に引き続き語っている用田和仁元陸将はいままで何度かその名を掲げてきたーー例えば➡︎「アメリカがウクライナ戦争の一番の悪党(用田和仁元陸将)」ーー。用田氏はパネルを使って話の内容を要約している。


ここではそのパネルのみをいくつか列挙する。
















近未来において最も恐れなければいけないのは、3番目のパネルの内容だろう。集団的西側は負け戦さを挽回するために自作自演、つまり偽旗にて核使用をしロシアのせいにするということさえやりかねない。矢野氏が言うように、このままなら《NATOは敗北し、DSは力を失いNATOもEUも解体しバイデンは弾劾されます。DSは奢りで自壊》する可能性が大いにあるだろうから。