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2023年3月16日木曜日

マルクスによる「ディープステイトの定義」

 


膨大な官僚制組織と軍事組織をもち、重層的で大げさな国家機構をもつこの執行権力、50 万の軍隊と並ぶ 50 万の官僚軍、網膜のようにフランス社会の肉体に絡みついて、そのすべての毛穴を塞いでいるこの恐ろしい寄生体 

Diese Exekutivgewalt mit ihrer ungeheuern bürokratischen und militärischen Organisation, mit ihrer weitschichtigen und künstlichen Staatsmaschinerie, ein Beamtenheer von einer halben Million neben einer Armee von einer andern halben Million, dieser fürchterliche Parasitenkörper, der sich wie eine Netzhaut um den Leib der französischen Gesellschaft schlingt (マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール 18 日』1852年)


《膨大な官僚制組織と軍事組織をもち、…網膜のように社会の肉体に絡みついて、そのすべての毛穴を塞いでいるこの恐ろしい寄生体 》ってのは、今なら米ネオコンの軍産複合体の定義みたいなもんだな、いわゆるディープステイト(闇の政府)の。


毛穴を塞ぐのは、エピクロスの神々だったり、ユダヤ人ーー金融資本家だね、今だったらーーらしいが。


本来の商業民族は、エピクロスの神々のように、またはポーランド社会の気孔のなかのユダヤ人のように、ただ古代世界のあいだの空所にのみ存在する[ Eigentliche Handelsvölker existieren nur in den Intermundien der alten Welt, wie Epikurs Götter oder wie Juden in den Poren der polnischen Gesellschaft.](マルクス『資本論』第1巻第2篇第4章、1867年)



ユダヤ人マルクスは1844年という若いときにーー1818年生まれだからまだ26歳だねーーあくまでイメージとしての金貸し業「ユダヤ人」についてこう言ってるよ。


ユダヤ教の現世的根拠は何か。それは実利的欲求すなわち利己心である。ユダヤ人の現世的崇拝の対象は何か。それはボロ儲けである。ユダヤ人の現世的な神とは何か。それはカネである。よしそうだとすれば、ボロ儲けとカネから、すなわちこの実際的で現実的なユダヤ教から解放されることが現代の自己開放ということになろう。

Welches ist der weltliche Grund des Judentums? Das praktische Bedürfnis, der Eigennutz. Welches ist der weltliche Kultus des Juden? Der Schacher. Welches ist sein weltlicher Gott? Das Geld. Nun wohl! Die Emanzipation vom Schacher und vom Geld, also vom praktischen, realen Judentum wäre die Selbstemanzipation unsrer Zeit.

(マルクス 『ユダヤ人問題によせて』1844年)


いまだディープステートなんて陰謀論だと叫んでいる国際政治学者ムラのボク珍たちがいるようだが、オベンキョウが足りないだけだよ。


➡︎ほぼすべての学者を含むほとんどの市民が気づいていない事