以下でプーチンが言っている「一連の迅速で大胆かつ効果的な作戦」とは、何よりもまずアクマット司令官・アラウディノフ中将(Commander of the special forces "Akhmat" Major General Apty Alaudinov)によるパイプライン作戦 =ポトク Поток 作戦(オペレーション・フロー)のことだろう。
◼️プーチンの声明よりーー於ロシア連邦検察庁理事会拡大会議、2025年3月19日 Excerpt from statement by Russian President Vladimir Putin at the the expanded meeting of the Russian Federation Prosecutor General’s Office Board, Moscow, March 19, 2025. |
周知のとおり、我が国の部隊は最近、一連の迅速で大胆かつ効果的な作戦を実施し、クルスク地域のほぼすべての敵軍集団を撃破しました。 繰り返しますが、ロシアの法律では、ウクライナ軍人、特に我が国の領土に侵入し民間人に対して犯罪を犯した外国人傭兵は、法的にテロリストと分類され、現在も分類されています。 彼らの残虐行為は特定され、記録され、綿密に調査されなければなりません。 私は、軍検察官を含む検察機関に対し、解放された領土(スジャおよびその他の地域)で、関係機関と連携してこの取り組みを全面的に展開するよう指示します。 これらの犯罪者、処罰者、違法な命令を発し民間人を虐待した者は特定され、裁判にかけられなければなりません。 |
As we are all aware, our forces recently conducted a series of rapid, daring, and effective operations, culminating in the defeat of almost all enemy force groupings in the Kursk Region. Let me reiterate: under Russian law, all Ukrainian military personnel, especially foreign mercenaries who entered our territory and committed crimes against civilians, shall be, and are, legally classified as terrorists. Their atrocities must be identified, documented, and meticulously investigated. I instruct prosecution bodies, including military prosecutors, to fully deploy this work in liberated territories – in Sudzha and other localities – in coordination with relevant services. These criminals, punishers, and those who issued unlawful orders and abused civilians must be identified and brought to justice." |
噂によれば、戦史に燦然と輝く天才的作戦らしい。
ロシア戦闘員はウクライナ兵に変装し、そのせいでウク側はパニックを起こした、と。
パニック現象[Phänomen der Panik]は軍隊集団でもっともよく研究された。このような集団が崩壊するときにパニックが生ずる。 パニックの特質は、上官の命令がすこしもきかれなくなったり、だれもが他人のことをかまわずに自分のことだけを心配する点にある。相互の結びつきはやぶれ、巨大な正体のわからぬ不安が解き放たれる。〔・・・〕 |
危険の大きさに責めに帰するわけにはいかない。なぜならば、いまパニックにおちいっているそのおなじ軍隊が、おなじほどの危険、いや、もっと大きい危険を立派に切り抜けてきたからである。またパニックが脅威をあたえる危険と比例しないで往々ごく些細な機縁で爆発するということこそまさにパニックの本質なのである。 パニックの不安にかられた個人が、自分自身のことを配慮しようとするとき、彼は同時に、それまで危険を軽視させていた情動的結合[affektiven Bindungen]が終ったという真相を証明している。危険に一人でたちむかうことになって、危険を過大に評価するであろう。したがって事情は次のようになる。パニックのさいの不安は、集団のリビドー的な構造の弛緩を前提とするものであって、その弛緩にたいする当然の反応であり、けっしてその逆ではない。つまり、集団のリビドー的な結びつき[Libidobindungen der Masse]が危険にたいする不安のために消滅してしまうわけではない。〔・・・〕 「パニック」という語を集団的不安の意味にとるならば、さらに類推をすすめることができよう。個人の不安は、危険の大きさによって生ずるか、感情の結びつき(リビドー備給)[Gefühlsbindungen (Libidobesetzungen)]の喪失によって生ずるか、のいずれかである。後者の場合は神経症的不安[neurotischen Angst]の場合である。同様に、パニックも、すべての個人を襲う危険の増加によって起こるか、あるいは集団を統合している感情の結びつきの消失によって起こる、そして後者の場合は、神経症的不安に類似している。(フロイト『集団心理学と自我の分析』第5章、1921年) |
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※追記
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