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2025年6月2日月曜日

第二次大祖国戦争の始まり

 

日々いろんな出来事があってほとんどついていけないな、昨日のドローン大量攻撃は、ウクライナによる真珠湾攻撃だよな。ロシアはいつまでも「特別軍事作戦」なんて寝言いってるからああなるんだよ。もはやそうそうに「大祖国戦争(Великая Отечественная война)」にしないとな。それしか言いようがないね。


この際、2週間前のカラガノフの発言掲げとくよ、しかしカルガノフはプーチンに直にしっかりアドバイスしてんのかな。




◼️セルゲイ・カラガノフ インタビュー 2025年5月14日

Jelena Vidojević in conversation with Sergey Karaganov、 May 14, 2025

JV:ウクライナ戦争勃発当初に明らかになった重要な事実の一つは、欧州のエリート層、そしてある程度は国民の間にも「ロシア不安」が根深く存在していたことです。こうした懸念は、どの程度まで歴史的に根深く、長年の地政学的言説に根ざしていると考えますか?それとも、より最近の出来事や戦略的な展開に対する反応でしょうか?現在の緊張状況を踏まえると、ロシアが中期的に西側諸国の大半との関係を正常化する現実的な道筋が見えますか?それとも、近い将来に和解するには亀裂が深すぎるのでしょうか?


SAK:ロシアフォビアは常に非常に根強く、特にヨーロッパではそうだ。そしてアメリカ合衆国でも、ヨーロッパほどではないにせよ、その傾向が強い。スラヴ人の肌の色はローマ・ゲルマン人と似ているとはいえ、一種の人種差別だった。これは文化的差別であり、ある種の優越感でもあった。歴史のある時点で、モンゴルの侵攻によってロシアは技術開発で遅れをとっていたからだ。しかし、このロシアフォビアの主な理由は、ロシアがヨーロッパとの戦いで常に勝利してきたという事実だった。


我々は約8世紀にわたってヨーロッパと戦争をし、常に勝利してきた。ヨーロッパ全体にとって特に痛ましい出来事は、第二次世界大戦、我々が呼ぶところの大祖国戦争におけるヨーロッパの敗北だった。ユーゴスラビアとギリシャを除くほぼすべてのヨーロッパ諸国が、ドイツ軍に武器、装備、食料を供給した。さらに、ほぼすべてのヨーロッパ諸国が兵士を提供した。何万人ものイタリア人、何万人ものルーマニア人、そしてフランス人さえもが我々と戦ったのだ。ドイツ国防軍と親衛隊の4分の1、仮に3分の1でないにしろ、それは非ドイツ系ヨーロッパ人だった。


我々は1945年にドイツのファシズムを打ち破ったと言うが、実際にはそれはヨーロッパに対する勝利だった。当時は、寛大さと勝利への高揚感から、連合国と共に勝利したと語っていた。確かに、我々は米英と共に大陸ヨーロッパを打ち破った。


しかし今、ヨーロッパではロシアファビアの泥沼のような波が再び高まりつつある。この憎悪の波のもう一つ、そしてより根深い原因は、現在のヨーロッパのエリート層があらゆる面で敗北を喫していることである。不平等は拡大し、経済は減速し、ヨーロッパが自らの利益のために世界に押し付けてきたいわゆる「グリーン・アジェンダ」は失敗に終わった。ヨーロッパ社会は深刻な道徳的腐敗に陥り、他の多くの国々から「のけ者」とみなされている。私が言っているのは、ヨーロッパ社会で勃興し、他国に押し付けようとしている、極めて奇妙なポストヒューマン的、あるいはアンチヒューマン的な価値観のことである。これには、過激なフェミニズム、LGBT文化、歴史の否定、トランスヒューマニズムなどが含まれる。


これに加えて、格差の劇的な拡大、過去30年間のヨーロッパ全土における中流階級の衰退、そしてヨーロッパのエリート層が犯した恐るべき悪辣な過ちも挙げなければならない。彼らは労働組合を弱体化させ、自らの労働コストを下げようと、1960年代に移民を幾度も受け入れたが、今では彼らに対処できていない。こうした継続的な失敗を隠蔽し、自らの権力を正当化するために(連中は権力から追放されるべきだった)、彼らは10年以上もの間、ロシアの軍事的脅威への恐怖を煽り立ててきた。


今や、この軍事的脅威への恐怖は、まさに軍事ヒステリーへと変貌しつつある。ヨーロッパ人は戦争への備えをしており、これは私たち一般の人々にとって、そしてすべての一般の人々にとって、実に衝撃的だ。100年余りの間に、彼らは3度目となる自殺へと突き進んでいる。私たちは、ヨーロッパこそが人類のあらゆる苦難の源であり、二度の世界大戦もその一つであることを忘れてはならない。彼らは何も学ばず、再び新たな世界大戦へと突き進んでいる。ロシアが第三次世界大戦というギャンブルから世界を救い、これらのエリート層を牽制してくれることを願っている。しかし、前途は厳しいものになるだろう。



前途多難なのはもう昔からわかってんだ、第三次世界大戦をもはやどうやって避けるというのだろう。



併せて、4月初頭のミアシャイマーとの議論でのカラガノフの発言も掲げとくよ。


◼️「ウクライナは消滅する」ジョン・ミアシャイマーとプーチン顧問セルゲイ・カラガノフが米露関係について議論

"'Ukraine Will Be Eliminated' John Mearsheimer and Putin Advisor Sergey Karaganov Discuss US-Russia Relations" Al Arabiya English, Apr 1, 2025.

セルゲイ・カラガノフ:資源の点では、我々は最大の国であり、最も豊かな国だ。人々がロシアのヨーロッパへの侵略を話すとき、想像してみてほしい。 笑うことさえできない。反吐がでる。


ヨーロッパ人は単に狂っている。 彼らは戦争をできるだけ長引かせ、ウクライナ人の後を追い、すでに100万人以上のウクライナ人を浪費した後、東中欧の人々を戦場に送り込もうとしている。


彼らがこの戦争を必要としているのは、自分たちではなく、完全に狂っていて完全に失敗しているこのエリートを救うためだ。 エリートは完全に狂っており、完全に失敗している。エリートは、自分たちの過ちを隠蔽するために、この戦争を必要としているのだ。 彼らは失敗者であり、戦争が必要なのだ。

We are the biggest country, the richest country in terms of resources. When people are talking about Russians invading Europe, I mean, imagine, I mean, it's not even laughable. It's disgusting.


Europeans are simply insane. They want to prolong the war as long as possible, sending after Ukrainians, after they waste more than a million Ukrainians already, they want to send East-Central Europeans into the battle.


They need this war to save, not they, this elite which is completely insane and has completely failed. It needs this war to cover up their mistakes, if not worse. They are failures and they need a war.

ーーSergey Karaganov – Russian strategist, Honorary Chairman of the Center for Council for Foreign and Defense Policy and adviser to President Vladimir Putin.




……………


❖追記



После российского Перл-Харбора обязательно должен быть Мидуэй

Сегодня


記事後半のみの訳

tobimono2@tobimono2 2025年6月2日

ロシアのパールハーバー攻撃の後には、ミッドウェーが必要だ。

軍事空港への攻撃は、確かに計画的でプロフェッショナルに実行された点で称賛に値するが、橋梁に関する行動は「何をしているんだ、この野郎どもは?」という感情以外を引き起こさない。なぜなら、彼らは重要な物流ルートを破壊しなかったからだ。破壊したのは、単にアクセスしやすいルートだったからだ。


しかしキエフは、強硬な立場から交渉できる結果を何としても得たいと考えている。そして、そこでは誰もが口を閉ざす術を知らないため、ロイター通信は既にこの交渉ラウンドにおけるキエフの要求リストを公表している。


- 30日間の完全な停戦。

- 捕虜の「全員交換」。

- ゼレンスキーとプーチンとの会談。

- ウクライナ軍に対するいかなる制限もなし。

- ロシアの領土的獲得のいかなる承認もなし。

- ロシアの賠償金の支払い。


これらは「明らかに実現不可能な条件」と呼ばれるものだ。ロシア代表団は独自の不可能な条件を提示するだろうが、問題は日曜日の影が部屋に漂い続けることだ。そして、焼けたベアー(Tu-95)の煙が皆を少し刺激するだろう。


原則として、交渉プロセスは死体と呼べる状態だ。生命の幻影を演出するかもしれないが。ミンスク合意や他の合意と同じように。


これは悪循環だ。ロシアと米国が平和について話すなら、ウクライナとヨーロッパは、ウクライナを煽り立てるばかりだ。ヨーロッパと話す?誰と?マクロンか?彼は本気でロシアと戦争するつもりだ。それともバイデンの世界とよく似た、独自の世界に住んでいるメルツ?


話し合うべきは、対等な立場にあり決断を下せる政治家たちだ。ヨーロッパにはそのような人物はいないため、この交渉は、結局、ドナルド・トランプだけのためにある。しかしトランプは同盟国に約束した平和のために、同盟国の首を絞め始める準備はまだできていない。


トランプは現在、特に日曜日の攻撃後、非常に厳しい立場にある。しかしそれは彼の問題だ。さらに、米国とヨーロッパの問題は、キエフがロシアの抑止力である核の三本柱の構成要素を攻撃したことだ。


すでに多くのレッドラインが越えられているため、もう 1 つ越えたとしても大した問題ではないかもしれないが、それにもかかわらず、これはヨーロッパのすべての人にとって考えさせられる出来事である。なぜなら、誰もゼレンスキーとその仲間への資金供給が途絶えた場合、明日、ドローンがエリゼ宮殿やバッキンガム宮殿に飛来しないことを保証できないからだ。

そして、それは全く異なる物語になるだろう。


私達の問題は、この国にはあまり良い意図を持ってやって来たわけではない人々が非常に多くいることである。その一部はSBU(ウクライナ保安局)に送り込まれた者たちであり、一部は復讐の念からゲリラ戦を繰り広げようとしている者たちだ。しかし最も腹立たしいのは、ロシアには金銭のためなら何でも持ち込み、どこへでも運び、何の役にも立たないことでも手伝う無関心な人間が膨大な数存在することだ。たとえそれが明日、同胞の命を奪うことになっても。


日曜日の出来事は、国家と軍が浸透したウクライナ人と腐敗したロシア人からなる『第五列』に対抗する能力がないことを示した。問題は山積みで、既に「ロシアのパールハーバー」とネットで呼ばれる状況にまで発展している。私達にできることは何も無い。私たちは、責任者たちが単に罰せられるだけでなく、若いテロリストたちが投獄されたのと同じ残酷さで罰せられることを願うだけだ。他の人々が誘惑され真似しないように。




さらに事実上のヨーロッパ滅亡計画、➤セルゲイ・カラガノフ「ヨーロッパの背骨を折る」ロシアの対西側政策はどうあるべきか 2025年1月21日


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大量ドローン攻撃の情報としては、おそらくLord Bebo@MyLordBeboによる長いスレッドーー数えてないが50ほどは続くーーが、私の知る限りで、今のところ最も詳しい。核心は民間トラックにドローンを隠して搭載し基地そばから自爆ドローンを発っしていることだ。これでおそらく「光ファイバードローン」のたぐいーー妨害電波を通さず、無線ベースのドローン探知ユニットによる追跡が難しい」ーーが機能しているのだろう。