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2020年4月16日木曜日

甘かったかな、1年半から2年でいけるってのは

2022年どころか2024年とまで言ってるな。甘かったかな、1年半から2年でいけるって少し前記したのは。


「外出自粛、22年まで必要」 米ハーバード大が予測
新型コロナウイルスの世界的流行を抑えるためには、外出規制などの措置を、2022年まで断続的に続ける必要がある――。こんな予測を米ハーバード大の研究チームが発表した。措置が必要な期間は、抗ウイルス薬やワクチンの開発、救急医療態勢の拡充などで短縮できるとしている。14日、米科学誌サイエンス(電子版)に論文が掲載された。

研究チームは同じコロナウイルスで、一般的な「風邪」の原因になる二つのウイルスの毎年の感染状況から、米国のデータをもとに25年までの感染者の推移を推定した。その上で、季節によるウイルスの広まりや免疫の持続期間などを評価。多くの人が感染し、集団免疫を獲得して流行が抑えられるまでの時間を調べた。

 その結果、今回の流行が終わった後も、外出規制を1度だけで解除すればすぐに第2波が来ることなどが判明。感染者数のピークが救急医療態勢の能力を超えないように、断続的に外出規制を行うと、集団免疫を獲得するには22年までかかることが分かった。

 研究チームは「新たな治療法とワクチンがあれば外出規制の期間と厳しさを軽減できる」としている。しかし、制圧に成功したように見えても、24年までは再び感染が広まる可能性があり監視を続けることが必要だという。



ーーま、でもスペイン風邪は2年だがな。

いずれにしろ、一律給付10万円なんてのが仮にあったにしろ、せいぜい2、3回が限度なんだから、つまり1年超えの長丁場の援助なんてあるはずないんだから、はやいところ生活の仕方を根本的に変えたほうがいいよ。BCGラッキーの可能性以外は、それしかないね。

ボクに言わせれば、例えば一例としてこういうことだな。

今、家族の結合力は弱いように見える。しかし、困難な時代に頼れるのは家族が一番である。いざとなれば、それは増大するだろう。石器時代も、中世もそうだった。家族は親密性をもとにするが、それは狭い意味の性ではなくて、広い意味のエロスでよい。同性でも、母子でも、他人でもよい。過去にけっこうあったことで、試験済である。「言うことなし」の親密性と家計の共通性と安全性とがあればよい。家族が経済単位なのを心理学的家族論は忘れがちである。二一世紀の家族のあり方は、何よりもまず二一世紀がどれだけどのように困難な時代かによる。それは、どの国、どの階級に属するかによって違うが、ある程度以上混乱した社会では、個人の家あるいは小地区を要塞にしてプライヴェート・ポリスを雇って自己責任で防衛しなければならない。それは、すでにアメリカにもイタリアにもある。

困難な時代には家族の老若男女は協力する。そうでなければ生き残れない。では、家族だけ残って広い社会は消滅するか。そういうことはなかろう。社会と家族の依存と摩擦は、過去と変わらないだろう。ただ、困難な時代には、こいつは信用できるかどうかという人間の鑑別能力が鋭くないと生きてゆけないだろう。これも、すでに方々では実現していることである。

現在のロシアでは、広い大地の家庭菜園と人脈と友情とが家計を支えている。そして、すでにソ連時代に始まることだが、平均寿命はあっという間に一〇歳以上低下した。高齢社会はそういう形で消滅するかもしれない。(中井久夫「親密性と安全性と家計の共有性と」2000年)

ここでの家族ってのは、つまりコミューンってことだ。コミューンつくれよ、この機会に。小コミューンからはじめたらいいさ。もちろんコミューンクラスターになっちまったら困るけどな。


※追記


最近はもう彼のツイートを追うのはやめていたのだが、マーク・リプシッチ Marc Lipsitch(参照)あるいはこの記事のインタヴュー記者かもしれないが、2025年までとさえ言っているようだ。

Coronavirus distancing may need to continue until 2022, say experts
Physical distancing measures may need to be in place intermittently until 2022, scientists have warned in an analysis that suggests there could be resurgences of Covid-19 for years to come.

The paper, published in the journal Science, concludes that a one-time lockdown will not be sufficient to bring the pandemic under control and that secondary peaks could be larger than the current one without continued restrictions.

One scenario predicted a resurgence could occur as far in the future as 2025 in the absence of a vaccine or effective treatment.

Marc Lipsitch, a professor of epidemiology at Harvard and co-author of the study, said: “Infections spread when there are two things: infected people and susceptible people. Unless there is some enormously larger amount of herd immunity than we’re aware of … the majority of the population is still susceptible.

“Predicting the end of the pandemic in the summer [of 2020] is not consistent with what we know about the spread of infections.”

The overall numbers of cases in the next five years, and the level of distancing required, were found to depend crucially on the overall current levels of infection and whether all those who are infected gain immunity and, if so, for how long. The authors cautioned that these are big unknowns and that a precise prediction of the long-term dynamics is not possible.

If immunity is permanent, Covid-19 could disappear for five or more years after the first outbreak, the paper suggests. If people have immunity for about a year, as is seen for some other circulating coronaviruses, an annual outbreak cycle would be the most likely outcome.

Asked to speculate on which of these scenarios was more likely, Lipsitch said: “Reasonable guesses are that there might be partial protection for close to a year. On the long end, it might be several years of good protection. It’s really speculative at this point.”



一律給付については、1億2000万人全員などとおバカなことをいつまでも言っておらず、最低限、年金受給者と公務員を外すことだな。そうすれば同じ赤字国債発行額で困っている人たちに倍の期間、ーー例えば3ヶ月を6ヶ月補償することが可能。




橘玲氏のいうように、政治家ってのはこの期に及んでも票のことばかり考えている種族だからな、どうしようもないね、右も左も。