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2020年4月15日水曜日

白い鳩が飛ぶ

■Johann Sebastian Bach (1685-1750) - Mass in G major, BWV 236

 


いやあいい女がいっぱいいるな、
Ton Koopmanひきいる合唱団よりはいくらかへたくそでも 
(ソプラノ高音が高すぎるんだろうな)
やっぱり美女のほうがいいよ
冒頭キリエの半音階下降音のところなんかは
腰をひねられたような感じがするな
やっぱりバッハはエロだね

何年か前にうっとりした映像もみなおしちゃったよ
キリンみたいな女の子がいるんだ


■Johann Sebastien Bach motet "Lobet den Herrn" BWV 230




ま、でももうトシだから思春期みたいにはいかないよ
高校一年のとき、カール・リヒターのサンクトゥスの
トランペントの音が高まったり低まったりする箇所で
白い鳩が飛んじまったことがあるけど

2分24秒ぐらいから45秒ぐらいのあいだだったな

■Messe in B Minor, BWV 232: Sanctus Karl Richter 1961




彼女の股は空虚である
ぼくはそこに乞食が物を乞うのをさえ見た

ぼくの精液は白い鳩のように羽搏く

氷のように曇った彼女の頬が見える
花のように曇った彼女の陰部が見える
そして鳥たちは永遠に
風のなかに住むだろう
狂った岩石のように。

盲目の鳥たちは光の網を潜る。

ーー瀧口修造「地上の星」