あまりややこしいことは言いたくないが、「超自我がない」やらとそのあたりの「批評家」だか「哲学者」だか「思想家」だかが言っても、マガオで受け取ったらダメだということだよ、ドゥルーズでさえダメなんだから。
ラカンだったらまず次の三つの文をじっくり眺めてみることだな
私は病気だ。なぜなら、皆と同じように、超自我をもっているから。j'en suis malade, parce que j'ai un surmoi, comme tout le monde(Jacques Lacan parle à Bruxelles、Le 26 Février 1977) |
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超自我はマゾヒズムの原因である。le surmoi est la cause du masochisme,(Lacan, S10, l6 janvier 1963) |
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享楽は現実界にある。現実界の享楽は、マゾヒズムから構成されている。マゾヒズムは現実界によって与えられた享楽の主要形態である。フロイトはこれを見出したのである。 la jouissance c'est du Réel. …Jouissance du réel comporte le masochisme, …Le masochisme qui est le majeur de la Jouissance que donne le Réel, il l'a découvert (Lacan, S23, 10 Février 1976) |
で、フロイトは死の枕元にあった遺稿にこう書いて死んでいったんだ。
心的装置の一般的図式は、心理学的に人間と同様の高等動物にもまた適用されうる。超自我は、人間のように幼児の依存の長引いた期間を持てばどこにでも想定されうる。そこでは自我とエスの分離が避けがたく仮定される。Dies allgemeine Schema eines psychischen Apparates wird man auch für die höheren, dem Menschen seelisch ähnlichen Tiere gelten lassen. Ein Überich ist überall dort anzunehmen, wo es wie beim Menschen eine längere Zeit kindlicher Abhängigkeit gegeben hat. Eine Scheidung von Ich und Es ist unvermeidlich anzunehmen. (フロイト『精神分析概説』第1章、死後出版1940年) |
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で、「主体は超自我であるーー主体$と自我分裂と超自我」の話とともにまず読むってわけだ、ボクの場合はね。マゾヒズムの意志の話はもっと後でいいよ、基本をオベンキョウしてからでね
ラカンの主体マークは割れてるだろ、なんでだい?
だれが割るんだい? 高等動物にはみなオットサンいたっけかな
オッカサンはみないるだろうけどな
私の観点では、乳房の取り入れは、超自我形成の始まりである。…したがって超自我の核は、母の乳房である。In my view[…]the introjection of the breast is the beginning of superego formation[…]The core of the superego is thus the mother's breast, (Melanie Klein, The Origins of Transference, 1951) |
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