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2024年3月19日火曜日

NATOは狂気の母の代理人

 


ケネディジュニアが次のように言ってるようだな、





これはとくに目新しい話ではなく、一年前にも言っていたがね、ブラックロックの名をダイレクトに出してNATO と直接に結びつけたところかな、もし新しいとするなら。




とはいえケネディジュニアもあまりいいにおいはしないね、とくに最近では次のような話も暴露されてきたようだし。




先の話に戻れば、プーチンはオリバーストーンのインタビュー(2017)で、《NATOはアメリカの外交の道具だ。同盟国はいない、属国だけだ。一度NATOの加盟国になってしまえばーー、アメリカの圧力にあらがうのは難しい。》と言っている。






さらに仏フィガロのインタビューでもこうある、


私はすでに3人のアメリカ大統領と接してきた。大統領は入れ替わるが、政治はいつも同じだ。なぜか? 官僚機構が強大だから。大統領が選ばれたとき、彼らは何かアイデアを持っているかもしれない。そして、ブリーフケースを持った人たちが、身だしなみよく、私と同じようなダークスーツを着てやってくる。赤いネクタイを除いてだが、彼らは黒か濃紺のものを好むようだから。この人たちは、物事がどのように行われるかを説明し始める。すると、たちまちすべてが変わってしまう。これは、どの政権でも起こることだ。(プーチンインタビュー、フィガロ 2017/05/29



これは米大統領は誰がなっても同じだ、背後にはディープステイトがあるから、ということだ。で、このさらなる背後にいるのがいまならブラックロックに代表される金融資本だ。



マルクスの《利子生み資本[zinstragende Kapital]》と訳されてきた表現は金融資本とも訳すことができ、つまりは金融資本は狂気の母だ[参照]。


利子生み資本全般はすべての狂気の形式の母である[Das zinstragende Kapital überhaupt die Mutter aller verrückten Formen] (マルクス『資本論』第3巻第24節)




ごく最近でも、Paul Buitink によるインタビューでジェフリー・サックスJeffrey Sachsが次のように言っているし、いまでは「NATOは狂気の母の代理人」であるのは常識だろうよ。


ヨーロッパは慢性的な対米依存によって非常に弱体化している。欧州の政治家の多くは、欧州の利益を本当に考えるのではなく、基本的に米国の代理人として買収されている。欧州の政治家の多くは、基本的に米国の手先であり、欧州の利益を本当に考えているわけではない。

ヨーロッパがアメリカの属国であるという考え方は、悲しいかな真実である。


Europe is very much weakened by its kind of chronic dependency on the United States.

And many of Europe's politicians are basically bought off agents of the United States

rather than really looking after Europe's interests.

And so this idea of Europe is a vassal of the United States is sadly true.


(Jeffrey Sachs: "You can't run a world on hate in the nuclear age without risking destroying humanity、2024年3月14日


あるいはーー


ジェフリー・サックス)ケネディ暗殺後、大統領はいないと言われてきた。それ以降の大統領はシステムの雑用係にすぎない[It has been said that after the Kennedy assassination, there has been no president. They have only been factotums of the system since then.](Jeffrey Sachs: US/Russia/China: Worst Tensions in 30 Years. ーーJudge Napolitano 2024年3月14日


ーーこの「大統領はシステムの雑用係」は先のプーチン(フィガロインタビュー)のジェフリーサックス版だね。

(ラカン派版なら《父の蒸発[évaporation du père ]》(Lacan「父についての覚書 Note sur le Père」1968年)による資本の言説への移行(最悪の時代への突入)だ、システムの雑用係とは事実上「資本システムの雑用係」にほかならないのだから。)



こういう話は少し前までは「陰謀論」として片付けられてきた話であり、いまでもそう思い込んでいるナイーブな国際政治学者のたぐいがいるようだが、連中は経済ーーとくに貨幣資本の欲動ーーに無知なだけだよ。


もっとも日本には「傑出して」狂気の母と仲良しの噂のフミオちゃんがいるから、コモノしかいないポスト冷戦期以後の政治学者のたぐいの経済音痴をバカにしてもセンナキことだがね





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