@taiyonoibikiさん訳によるスコット・リッター2022/06/18の第六弾(最終回) 第一弾は「ウクライナとNATOは消えてなくなるだろう」 第二弾は「NATOはこの8年、ロシア人を殺させるために宇国のネオナチを訓練した」 |
第三弾は「私はプーチンの目をじっと見つめた。私はそこに彼の魂を見た。私は彼と共に仕事がしたいと思った」 |
第四・第五弾は、「米国の露中を理解していない無知の甚だしさ」 これらの表題は@taiyonoibikiさんの示しているものとはいくらか変えている。今回の「バイバイ日本!」もそうである。このバイバイ!は、第一弾で「ウクライナとNATOは消えてなくなるだろう」という文脈の中でのスコットリッターの言葉である。 |
Ukraine War Update and Analysis w/Scott Ritter. 2022/06/18 |
The Sun Snores Press @taiyonoibiki 2022/07/17 ロシア介入4ヶ月後のウクライナ再評価/スコット・リッター シリーズ⑹習近平も決してホラを吹かない。 今年2022年2月24日、ロシアは ❶ウクライナの非ナチス化 ❷ウクライナの非NATO化 という二つの明確な目的を挙げてウクライナに軍事介入しました。 |
あれから4ヶ月、今、ウクライナはどうなっているのでしょうか? スコット・リッターが下した最新の「ロシア特別軍事作戦ウクライナ4ヶ月評価」をダニー・ハイフォン(The Left Lens)インタビューから6回シリーズ。衝撃の最終回です。 Ukraine War Update and Analysis w/Scott Ritterから (長大なのでスコットの解答部分のみ全訳) |
①アメリカの政治の一つの特色は「無分別な言葉がまず最初に政治指導者の口から飛び出す」という事です。実現の可能性、その場合の資源確保の方法、万一うまくいかなかった場合のプランB、プランC、プランDは用意してあるのか、そういう事を一切考えないでとにかく公の場でベラベラ喋ってしまう。 ②そしてその発言を実現させるために、行動が相当な無理を強いられながら後からついてゆくという感じです。当然、あちこちで破綻が生じますが、それを力ずくで押し通そうとするから犠牲はますます拡大する一方です。そして非常に後味の悪い大惨事が劇の結末に待っています。 ③しかし、分別ある大人は決してそういう方法を取りません。そしてロシア人も中国人も決してそういう方法を取りません。 今年2月4日にプーチンが初めて習近平に特別軍事作戦の話しをしたと思っている人は、ロシアや中国について何も知らない人と言っていいでしょう。 |
④それは2月4日を遡ることはるか以前、たぶん2021年7月に始められ、そこから熟考に次ぐ熟考を重ねた末にようやく2022年2月4日に至ったのです。 ロシアにも中国にも非常に優秀な成熟した官僚集団が存在します。 ⑤なぜ私がここで官僚集団を強調するかというと、プーチンも習近平も強力な政治指導者ではありますが、彼らは気まぐれな独裁者ではなく、二人が代表しているのはあくまでも彼らの祖国であると言うことをはっきりさせておきたいからです。 ⑥例えば5000語のスピーチでも、その原稿はあらゆる可能性を考慮して全官僚集団の徹底したチェックが入っています。 |
⑦それは本当に可能なのか、その場合の資源はどうやって確保するのか、万一うまくいかなかった場合のプランB、プランC、プランDは用意してあるのか、そういうことがありとあらゆる角度から入念にチェックされ、最終的にゴーサインが出て初めてプーチンや習近平の口から声明として発表されるのです。 ⑧ですから公開された時、そこには鉄壁の裏付けがあると考えていいのです。 先月6月15日-18日、セントペテルブルクで開催された経済フォーラムの席でドニエツク人民共和国大統領デニス・プッシーリンが「特殊軍事作戦の終結はおそらく今年の年末になるだろう」と言いました。 ⑨また彼は「ゼレンスキーは戦争犯罪者として裁判にかけられるだろう。私は国家としてのウクライナが生き残れる可能性はないと考えている」と言いました。ブッシーリンはその時の気分で当てずっぽうを言っていたのではありません。 |
⑩それはつまり、マクロンやドラギの阿呆がキエフまで飛んでゼレンスキーに会おうが会うまいがそんなことには一切お構いなく必ずブッシーリンが言ったその通りになるという意味です。 ⑪アメリカが540億ドルという途方もない武器援助をウクライナに行ったので、ある人はそれをゲーム・チェンジャーと言いました。確かにそれはゲーム・チェンジャーになりました。が、しかし、この場合のゲームチェンジャーは勝敗の結果をひっくり返すという意味では全くありません。 ⑫確かに最新兵器のごく一部がウクライナ軍の前線に届き、それがアメリカの衛星の援護を受けながらロシア人を殺しています。しかし、だからと言って戦況の大勢にはいささかの変化もありません。ロシアはすでに勝利しているし、しかも圧倒的に勝利しているのです。 |
⑬ゲームチェンジャーとは、ウクライナが西側の莫大な軍事支援を受け続けていることで、その代償が特別軍事作戦が始まった4ヶ月前に比べてとてつもなく大きくなってしまったという意味です。ウクライナは広大な領土を失うでしょうし、ナチスは壊滅し、徹底的な非NATO化が行われるでしょう。 |
⑭そしてその延長線上にはNATO解体が待っています。 私はここで台湾の専門家を気取るつもりはありませんが、少し関連して中国と台湾の話をしたいと思います。また例によって、簡単な歴史のおさらいから始めましょう。アメリカが積極的に中国を支援していた時期がありました。 ⑮第二次世界大戦中、蒋介石の国民党を支援して日本帝国軍と戦わせたのです。そして戦後は中国を五大パワーである国連常任理事国の一つにまで持ち上げました。ところが1949年にアメリカにとって寝耳に水なことが起こりました。 |
⑯毛沢東の中国共産党が国共戦で蒋介石を破り、蒋介石が大陸からフォモッサ島(台湾)に逃れるという事件が起きたのです。 ⑰中国に共産主義国が生まれた事がアメリカにとって脅威に映ったので、その緊張はすぐに熱い戦争(朝鮮戦争)になり、それからはっきりとした戦争終結宣言もないままその後長い冷戦期に入ったわけです。 ⑱蒋介石にとって、中国は一つであり、それを代表するのは中華民国です。彼の考えでは、現在の台北は中華民国臨時首都に過ぎず、早晩、中華民国は大陸に戻って共産軍を打ち破り、南京を首都とする統一大中国を実現する。そしてしばらくの間アメリカもそのように考えていました。 |
⑲しかし、それはまさに夢のまた夢であり、世界は次第に中華人民共和国こそ中国の真の代表であることに気づいていきました。そしてついに1971年10月、2758国連決議をもって国際社会は中華人民共和国を中国の正式代表として承認し、反対に中華民国をその地位から取り除いたのでした。 ⑳2758決議の柱は二つ。❶中国は一つ、❷その代表は中華人民共和国である。 その2758決議を承認した国々の中にアメリカ合衆国も含まれていました。 ㉑さてソ連の衛星国であることを潔しとしなかった建国直後から中国は独自の道を模索し、独自で核兵器開発に成功し、時には国境を巡ってソ連と小規模の軍事衝突をすることさえありました。しかし、やがて大きな変化が起こります。 |
㉒1972年、ソ連封じ込めの強力な味方として中国をアメリカ陣営に取り込むため、リチャード・ニクソンが中国に飛び、米中国交を樹立したことです。しかし、同時に台湾との歴史的関係も無視できないアメリカは、1979年、その妥協案として台湾関係法を成立させました。 ㉓この台湾関係法には2本の大きな柱がありました。 ❶一つの中国:中国は一つであり、その代表は中華人民共和国である。台湾は中国の一部である。(つまり、中華民国という国は存在しない。) ㉔❷しかしながら、中華人民共和国政府が武力による台湾統合を実行しないように、一つの阻止力としてアメリカ合衆国は台湾に対し必要程度の支援を行う。ただし、台湾は夢にも独立を考えてはいけないし、万一独立を目指したとしてもその時アメリカが助けに来ると夢にも考えてはいけない。 |
㉕台湾関係法は、いわゆる戦略的曖昧さという言葉で特徴づけることができると思います。つまり、何かしてくれるように見えて実際は何もしない、どこまで行っても宙ぶらりんの状態を意味しています。そして重要なことは、台湾が決して独立を考えないようにきちんと釘を刺していたことです。 ㉖一方、中国は中心に強力な社会主義体制を維持しながら、そこに大胆に資本主義を導入し、ソ連の計画経済とも北欧の社会民主主義とも異なるモデルを実行し、輝かしい成果を上げていきました。 ㉗ハイスピード運送網、金融、コミュニケーションなどの産業インフラ・社会インフラを建設して急速に国力を充実させていきました。それは大成功でした。 |
㉘瞬く間に3億人を極端な貧困ラインから引き上げ(2020年暮れまでに8億5000万人を引き上げ、貧困を撲滅)、気がついた時はアメリカを凌ぐ経済大国に成長していたのです。しかし、その繁栄と国際影響力の増大をアメリカは容認できない脅威と捉えました。 ㉙2012年の演説で、バラク・オバマはそれをPivot to Asia(アジアに軸足を移す)という言葉で表しました。その具体例の一つが、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)です。広大な環太平洋全域をカバーする素晴らしい巨大自由経済圏構想。しかし、その構想から中国が意図的に除外されていたのです。 ㉚つまり、TPPはあからさまに中国排除を目的にした非常に意地の悪い経済構想だったわけですね。しかし、この時すでに中国なしの世界経済は考えられ無くなっていたので、TPPは現実性の薄いものになっていました。そればかりでなく、TPP構想の基本にあったのが新自由主義でした。 |
㉛それは国家の主権さえ蔑ろにして上位0.1%に全ての利益が集中するような仕組みになっていました。内容がたいへん不透明であり、成立前から多くの予定加盟国から疑問の声が出ていました。 ㉜TPPは避け難く、成立は単に時間の問題のように思われていたのですが、突然現れたドナルド・トランプが第45代アメリカ合衆国大統領に就任すると、彼は就任直後の最初の一撃でそれを粉微塵に撃ち砕いてくれました。 ㉝さて、バラバラに飛び散った破片を一つ一つ拾い集め、丁寧に繋ぎ合わせてオリジナルよりずっと大きな自由経済圏構想を作ったのが中国でした。その構想は社会インフラ建設を骨子にした互恵的で建設的なものでした。そして、その新しいTPP構想の中に今度はアメリカが入っていなかったのです。 |
㉞このように環太平洋地域における米中の経済的力関係の明暗がはっきりしてくると、アメリカの中国封じ込め政策が本格化してきます。特に環太平洋地域は第二次世界大戦後、アメリカの独占的ナワバリだったので、アメリカはその縄張りを中国に横取りされたと思ったのでした。 ㉟そして本気でこの優劣を逆転させようと大きく右に舵を切っていきます。しかもそれを経済の競争でやるのではなく、軍事的方法によってやろうとしているのです。 ㊱さて戦争は文字通りの大量殺人ですから、その前準備としてまず相手を徹底的に非人間化しておく必要があります。相手が残酷で非人間的であればあるほど、それを殺す時、殺す側の心理的重荷は軽くなるわけですね。 |
㊲そこで大規模な中国非人間化キャンペーンが西側政府、メディアによって展開されるようになりました。 ㊳新疆やチベットの少数民族に対し中共が組織的民族浄化をおこなっているだとか、香港のカラー・レボルーションでは組織的に暴徒を暴れさせ、それを取り締まる香港当局を逆に[非暴力の民主化運動を武力で弾圧する中共の恐怖]として報道するなど、大規模なデマ・キャンペーンを展開していきました。 ㊴中国共産党の非人間性・残虐性、立ち上がる市民たち、それをさらに冷酷に踏み躙る中共といった図式を人々の心に強力に焼き付けるわけです。これはもう本当にアメリカのお家芸ですね。 |
㊵また南シナ海では中国の横暴に周辺諸国がほとほと迷惑しているといったデマ、中国とベトナム間のありもしない国際裁判まででっち上げて中国の国際社会での良識のなさといった虚偽の印象をニュースで大規模にアピールしました。しかし、そこまでやってもまだ足りません。決定打を欠いているのです。 ㊶なぜなら、それらはまだ中国の[中]の話にすぎません。最終的には中国がその非人間性をもって中国の外にいる私たちを攻撃してくるという幻想を人々に焼き付ける必要があるからです。そしてその答えが台湾なのです。 ㊷1979年の台湾関係法からアメリカはその最も主要な特徴であった戦略的曖昧さをこっそりと削除しました。つまり以前は「台湾は夢にも独立を夢見てはならない」としっかり釘を刺していたのに、いつの間にか台湾の独立を奨励する政策に変わっていったのです。 |
㊸「台湾は積極的に独立を目指すべきであり、中共が軍事的手段に訴えた時はアメリカが必ず助けに来てくれる」という幻想を台湾に抱かせるという政策に変わったというわけです。 ㊹中国の脅威というデマを大規模に拡散する一方で、それを口実に台湾に対して自衛を装った積極的武器支援を展開していきます。 中国トップ外交官の王毅外相がアントニー・ブリンケンに面と向かって、 “S・T・F・U ! (Shut The Fuck Up!)” と言いました。 ㊺言葉の詳しい説明はしませんが、つまり文字通り「黙りなさい!」という意味です。王毅は「あなたの言っていることは異常だ。つまり、アメリカは中国に対して宣戦布告しているのだ。あなたは国務長官なのに、その話に先立って必要なはずの私たちの憲法も読んでいないし、→続く |
㊻憲法に基づいた私たちの法律も読んでいないことがよくわかった」と言いました。王毅の言うその法律とは2005年に制定された「反分裂国家法(Anti-secesseion Law)」の事です。この反分裂国家法は大きく2本の柱があります。それは ㊼❶中国は平和的に台湾の統合を目指す。そのためにどんなに時間がかかっても構わない。❷しかし、もし台湾が独立に向かって動きだしたり、第三国が台湾独立を支援し始めた場合、中国は台湾およびその第三国に対し直ちに断固たる武力行使を実行する。 というものです。 ㊽今年1月28日、ナショナル・パブリック・ラジオのインタビューに中華人民共和国駐アメリカ合衆国大使秦 剛は「この状況が今後も継続するようであれば、台湾をめぐって中国とアメリカ合衆国間の戦争は避けられないだろう」と答えました。 |
㊾つまり、王 毅も秦 剛も明確に「戦争になるから、独立を目指したり唆したりするのをやめろ!」と言っているのです。「それでもどうしても首を突っ込んでくるなら、軍事的に粉微塵に粉砕するからそう思え!」と言っているのです。こんな事は今までありませんでした。 ㊿私たちは「まさか!中国は本気じゃないよ」と言って笑います。しかし、私たちは現在、ウクライナを通して貴重な教訓を体験しているのではないでしょうか。それは「ウラディミール・プーチンは決してホラを吹かない」という教訓です。 51. プーチンは「やるな!戦争になるぞ!」と警告し続け、しかし無視され続けたので、ついに特別軍事作戦を実行しました。そして実行した時、すでにそこには鉄壁の裏付けが準備されていたわけです。結果として、ウクライナは広大な領土を失い、ナチスは壊滅させられるでしょう。 |
52. そしてそれはやがてNATOの解体にまで及んでいくことでしょう。そして今、私たちはもう一つの教訓を経験しようとしています。それは「習近平も決してホラを吹かない」という教訓です。 53. 王 毅や秦 剛といった外交のトップが「やるな!戦争になるぞ!」と公の場で警告する時、二人は感情に駆られて大見栄を切っているのではありません。そこには中国とロシアの全官僚機構を通した徹底的チェックが入った、鉄壁の裏付けがあることを知るべきです。 54. それはアメリカ合衆国第七艦隊の全滅、6000人のアメリカ将兵が南シナ海の藻屑になることを意味します。中国は一般市民の犠牲を増やさないようにできる限りの配慮するでしょうが、侵攻は想像を絶する激烈なものとなるでしょう。そして、その時、ロシアが必ず介入してくるはずです。 |
55. ウクライナの軍事作戦でロシアは中国の武力支援を受けませんでした。ロシアはそれを必要としないし、またそれはあくまでもロシアの軍事作戦だったからです。しかし、中国とアメリカの直接の衝突は台湾だけに収まらず、太平洋全域に及ぶでしょうから、そのとき必ずロシアも介入してくるはずです。 56. 中国とロシアは黒海と太平洋で合同軍事演習を行いましたが、それは未曾有の出来事でした。ですから、日本などは特別、自分の口に気をつけるべきでしょうね。日本は尖閣諸島や南シナ海、香港、新疆、チベットだけでなく、千島列島やウクライナに関しても馬鹿なことを言い続けてきましたからね。 57. 間違いなく中国の特別軍事作戦は今年年末前に始められるでしょう。それはかつて人類が経験したことのないほど熾烈で残虐なものとなるでしょう。バイデンが日常的に口を滑らせてアメリカの軍事介入に言及しています。 |
58. ターミィ・ダックワース上院議員がもし通過すれば台湾に核兵器を持つアメリカ軍基地を建設するための年間数百億ドルを支出する特別予算案を提出しています。 ※Tammy Duckworth:2004年、イラクで負傷し、両足を失う。以来、不自由な体にも負けず、頑張っている人の代表的キャラクターになった。 59. また、台湾が北京を射程内にとらえた超音速ミサイル開発をアピールしていますね。すでに赤い線は越えられたのです。 60. ウラディミール・プーチンが「やめろ!」ということをやり続けて、その結果がNATOとウクライナの消滅です。ウラディミール・プーチンは「決してホラを吹かない」のです。習近平が「やるな!」ということをやり続けて、その結果が台湾とアメリカ合衆国第七艦隊の消滅です。 |
61. 習近平も「ホラを吹かない」からです。すると、どうなるのでしょうか?アメリカ合衆国第七艦隊とアメリカ人将兵6000人が海の藻屑と消えた時、アメリカは仕方がないと諦めるでしょうか?アメリカは中国の主要都市のいくつかに核ミサイルを打ち込むでしょう。 62. ボム!ボム!上海と深圳が消えるでしょう。ボム!ボム!中国の報復でロサンジェルスとシカゴが消えるでしょう。私は、ウクライナ戦争が核戦争に発展する確率は極めて小さいと考えていますが、台湾の戦争は70%の確率で核戦争に発展すると考えています。たいへん心配しています。 63. そして気がつくと、人類が終わっているのです。”On the Beach”というグレゴリー・ペック主演の映画を観たことがありますか?1959年のモノクロ版でもカラー・リメイクでもいいですから、観ることをお勧めします。つまり、誰も生き残れないのです。 |
64. ところが信じられないことに、ペンタゴンでもシンクタンクでも「アメリカは核戦争で勝利する」が共通認識になっているのです。事実を事実として客観的に見ることができない、自分の望むことがそのまま事実になると考えている人々の集まりです。 65. もし、私が全権大使なら、マカオかどこかで中国、台湾の代表といっしょに話し合います。話し合いで平和的な統合を実現します。中国は平和的に統一される。しかし、香港のように台湾の体制はそのまま維持される。改革が必要なら時間をかけてやればいい。だから、どこにも不都合がありません。 66. そして戦争は回避される。さらに良いことは、アメリカが友人の一人としてテーブルにつけるということです。しかし、その時、アメリカは自分がみんなの中の一人だということを学ばなければいけないでしょうね。台湾の平和的統合を一番望んでいるのは実は中国です。 |
67. 中国高官の一人が言いました。「もし、戦争になれば中国は全てを失うだろう。今まで築いてきた経済の繁栄も破壊されるだろう。しかし、台湾の独立を認めることはできない。そこにアメリカの核基地を作ることは許されない。→続く 68. 中国は屈辱の百年を経験してそこから立ち上がった。二度と再び、あの屈辱に戻ることはできない。たとえどのような犠牲を伴ったとしても。」 (了) |
※参照:ならず者国家アメリカの餌食日本